コラム

“わたし”という軸

家の近くの公園を通ると、奥の方にたくさんの紫陽花が咲いていました。柔らかく淡いピンクや水色の花が遠くから見ると水玉模様のように見えました。その可愛らしい姿に惹かれ、思わず歩く速度がゆっくりとなった私。その瞬間、胸の奥に紫陽花色のパステルカラーがふわっと広がっていきました。

 

 

先日行ったワークショップの中で

「情報が溢れている世の中、どの情報を選ぶか・・一人ひとりが自分の軸を持つことが大切」という話をしたところ、この“軸”というキーワードに興味を持った方が多くいました。「〇〇が良い」「〇〇は良くない」と、あたかも“正しい答えはこれだ”と言わんばかりにメディアやネット上に溢れています。あれこれ試してみて、話を聞くうちに“私は何の情報を求めているのか?”を見失ってしまう人が多いようです。

子育てに“自分なりの軸”を持つことが大切な時代。

でもその“自分なりの軸”をどう持ったら良いのかわからないのが現状のようです。

 

前回のブログで書いた“肯定的に放っておく”を早速試しているというメッセージを読者の方から頂きました。

その中には

『自分は子どもをある程度自由に放っておいて大丈夫と思っているが、周りが心配して放っておいてくれない』

という話がいくつかありました。

 

『自分はこう思うのに、周りの理解が得られない』という悩みの多くは、ママ友だち、実の親や義理の親、その他周りの大人達から、子育てに関して何か助言されたり、注意されたり…ということによって、自分の子育てが“批判された”と感じて“軸”がぶれている状態です。

子育てだけではなく「周りの人の目が気になる」「他の人はどう思うだろう」と、他人が気になってしまう・・という経験は誰にでもあるのではないでしょうか。

 

自分で自信が無いと思っている分野では、特に“これでいいのかな”“他の人はどうしてるんだろう”と周りに意識が向きがちで、人から言われた一言を必要以上に重く受けとってしまうこともあります。

自分が自信を持って行動している時には、人がなんと言おうと推し進める・・人には相談せずに決めてしまう・・という経験はありませんか?

ところが子育てに関しては、自信を持ってこうだ!という人よりも、人の意見に心が揺らぐ人が多いのではないでしょうか。

 

子育ては、それぞれが初めての経験です。2人目、3人目・・と子どもが増えればベテランかというとそうではありません。子どもは一人ひとり違いますから、2人目には2人目の、3人目には3人目の、それぞれ初めての体験なのです。

そして子どもが成長するにつれて、小学生を育てる、中学生を育てる・・と初めての体験の積み重ねとなります。

保育士や幼稚園の先生も同じです。毎年、毎日、毎瞬…変化する子どもたちと向き合っているので、何年経験しても新しい体験なのです。

初めての積み重ねだからこそ、“不安”や“戸惑い”はあります。

その“不安”や“戸惑い”から、人の意見に心が揺ぐこともあるでしょう。

 

子育てに“正しい答え”というものはありません。子どもが十人十色なら、親も十人十色です。

答えは自分の中にあるのです。

 

自分が信じる子育てを試してみて下さい。

試した結果、どうだったか。

自分になにか気づきがあったか。

“うまくいった”“うまくいかなかった”

“子どもが嬉しそうにしていて自分も嬉しくなった”

“もう少しこうすればよかった”

“自分が楽しかった”“心地よかった”・・

などなど、いろいろな考えや感情が出てくるでしょう。

その自分の感覚を大切にすることで、自分なりの子育てが見えてきます。

周りの人からの助言は助言です。

その意見を取り入れるかどうかは、自分次第です。

 

“子育て”というと、子どもを育てるため…と思いがちですが、実際には親・大人が成長する機会でもあります。

“子ども”をどうにかするのではなく、“わたし”がどうしたいのか。

“ママ友”がこう言うからこうするのではなく、“わたし”は子どもにとってどうありたいのか。

“世間一般”ではこういうものだから…と考えるのではなく、“わたし”はどう考えているのか。

 

その“わたし”が明確になること…それは、思考に正直であり、感情に誠実であること。そのことが、人生の“軸”を創る上での大切なポイントです。

 

 

私たちの人生は、成長のプロセスです。

様々な出来事を体験しながら、内面の成長をし続けるのが私たちです。

今、苦しく思えている時でも、一つひとつコツコツと取り組むことで、気づくと通り抜けているものです。そしてその時は「よくここまで来たなぁ」と自分を誉めていいのです。

頂上は見えないけれど、一歩一歩、確実に登っている人生の山。一緒に山登りを楽しんで歩んで行きましょう。



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“信”がある世界

ベランダに濃い紫色のクレマチスの花がたくさん咲きました。その隣にうす紫色のアサガオの花も咲き始め、両方の大好きな花を見ながら楽しんでいる私がいます。そして、去年の今頃も同じように喜んでいた自分の姿を思い出しました。花を通して“時の経過”を感じた瞬間でした。

 

 

先日ある勉強会に参加しました。そこで、ハッと気づかされた出来事がありました。

10人ほどの参加者の中に一組だけもうすぐ2歳の女の子とお母さんの親子がいました。そのお母さんが話をしている時、子どもは機嫌良くお母さんが手に持っているさつまいもをかじっては、お母さんの背中に乗ったり、座っていたソファから下りたりしていました。

そのお母さんは話しながら、子どもを自分の傍に留めておこうという意識が自動的に働き、子どものしたいようにはさせていない姿でした。

習慣的に、他の人へ迷惑をかけてはいけないというような気持ちが働いていた行動でした。子どもの動きを止めているお母さんのあり方は、自分の安心のために子どもを押さえている・・という風でした。ほとんど無意識にそうなっているのです。

お母さんが子どもの動きを抑えようとすればするほど、子どもはそわそわし、声を挙げ始めました。

すると、それを見ていた勉強会の先生がそのお母さんに

「子どもを構わないの。子どもを肯定的に放っておくこと。」

と言ったのです。

“肯定的に放っておく”この言葉はストンと私の腑に落ちました。

 

子どもを放っておけない状態とは、大人側に“放っておけない”なにかがあるのです。

このお母さんには、無意識に“人のところへ邪魔をしに行くんじゃないか”という考慮があったのではないかと思います。

他にも“怪我をするかもしれない”“危ないかもしれない”という不安がある人もいるでしょう。

中には大人自身が“寂しい”“手持ち無沙汰”で、子どもを引き寄せて置くという人もいるでしょう。

 

“肯定的に放っておく”ということには、“この子は放っておいても大丈夫”という“信”(信じる気持ち・信頼感)があるのです。

「そのままで大丈夫」という“信”

「ありのまま、あるがまま」という“信”

 

“信”がある時、人は肯定的であることができます。

“信”がないと、肯定的ではれません。

心のどこかで相手を“直そう”としたり“ダメだ”としたりしてしまいます。

“信”がないところで、“肯定しよう”と考えたり、肯定しているフリをしても意味はありません。

 

存在そのものに絶対的な“信”がある・・これが肯定的な“信がある世界”です。

存在とは、子ども、大人同士・・自分自身・自分の親・パートナー・親戚・隣近所の人・同僚・上司、そして国同士、動物・生き物…すべての存在に“信がある世界”。

それはどんな世界でしょうか。

 

先日、初めてインドへ行って来ました。

インドという国は、まさに全ての存在を“そのままでよし”にしている国のように、私には映りました。

店先で仏像を掘っている人とその隣で昼寝をする人・路上で寝ている人・汗をたらたら流しながら荷物を運んでいる人・交差点を行き交う牛・物乞いに来る子ども・車がスレスレに通っていく道端に寝ている犬・ゴミを食べているブタ・塀の上を歩いているヤギ・塀の上で昼寝をしているおばさん・体中真っ黒に汚れている小さな子ども・・

どんな姿であろうとも否定する人はなく、干渉することもなく、生き物全ての存在が認められているような国でした。

これらは、この国に深く根付いているカースト制度から来ているのかもしれません。

それの善し悪しは別として、全ての存在がそのまま認められている・・“肯定的に放っておく”という状態でした。

 

私たち日本人は、“こうでなければ・・”“こうあるべきだ・・”という思考が強い国民性です。

その思考で、子どもや自分をがんじがらめにすることが多々あります。

インド人にはなれないけれど、“そのままでよし”と“肯定的に放っておく”・・“信がある世界”を創り出すことはできるのではないでしょうか。

“信がある世界”を私たち一人ひとりが探究し、体験することで、世界に真の平和が訪れるのだと信じています。

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体験からの気づき

以前、ちょっと不思議な体験をしました。

地下鉄で乗り換えようとエスカレーターの方へ行くと、白杖を持った大きな男性がエスカレーターの降り口から乗り込もうとしていました。

私は慌てて、「こちらですよ」と乗り口へと誘導しました。「ありがとう」と言いながら、エスカレーターに乗ったその男性を見て私は、大丈夫かなぁ・・と心配になり、その後もそっとその男性を見守りながら乗り換えのホームへ行きました。

白杖を持っているけれど、あまり役立てていないようで、ホームの柱にぶつかってしまいました。次にまた柱にぶつかりそうになった時は、「ぶつかりますよ」と誘導しました。「どちらまでですか?」と聞くと、「大丈夫、〇〇駅だから」と言って、その〇〇駅方面ホームへと向かい、ホームの柵の電車の乗り口ではない場所で待っているのです。

その前のやり取りから、あまり構って欲しくないのかなと感じていたので、電車が来てから誘導しようと思い、後ろにいました。

電車が来ると、案の定そのまま目の前の柵にぶつかり、どちらが入り口かわからない様子のその男性。私はすかさず手を出してサポートし、電車に一緒に乗り込みました。

乗った後その男性は、私の手を取って「ありがとうございました。ありがとうございました。」と何度もお礼を言いました。そのまま優先席に連れて行き、私はそっとその男性が見える席に座りました。

 

その男性の姿はまさに自分を映している鏡のようで、涙が溢れて来ました。その時の自分は『全部一人で頑張るんだ』と、仕事も家庭も力が入っていた時だったからです。そんな自分の姿と、柱にぶつかり、壁にぶつかりしながら、人の助けは借りずに進もうとしている・・その男性の姿が重なり、私へのメッセージのように感じました。

 

私は、その出来事を通して、その時初めて自分の姿に直面しました。

私を手助けしようとしている人が周りにいたかもしれない・・そんな風に考えると、「あぁ、あの時も・・」「あぁ、この時も・・」と自分の頑張っている姿がフラッシュバックしました。

この頑張っていた時の自分を振り返ってよく観てみると、「人を信頼していない」というあり方でした。「人はあてにならない、1人で頑張らなくては」と力を入れている自分に気づき、肩の力がすっと抜けた体験でした。

 

 

みなさんにも様々な出来事から、それぞれに気づきを得た・・という体験があるかもしれません。

私たちは、体験から学び、成長することができます。

人の成長には二通りあります。

一つは外側の成長で、子どもの時は体が大きくなったり、何かができるようになったりする、目に見える成長です。大人自身でも外側の成長についてはわかりやすく、何かの資格を取得したり、仕事で成功したり・・とそのことを獲得するための行動もわかりやすいです。

 

もう一つは内側(Be)の成長です。心で何かを感じたり、頭で考えたり、物事をどう捉えるか…などに対しての成長です。

内側(Be)の成長は自分自身ではわかりにくいものです。

前述した私の体験は、一見私自身には全く関係のないような出来事に見えますが、“体験している時”の自分の気づきをキャッチすることで、内面の成長へと繋がります。

 

内面(Be)の成長は、何かに対しての気づきや発見から認識することができます。それまで困難だと思っていたことが全く簡単に感じたり、振り返った時に「あれ?出来てる」「苦手だったことが大丈夫になってる」と変化が自然に起きていることに気づくのです。その変化に気づいて初めて、内面の成長に喜びを感じます。

人生の出来事全てが成長の機会なのかもしれません。

何気ない日常の中にも。旅に出て初めての場所や行動の中にも。

私が体験した出来事からのメッセージは、気に留めなければ見過ごしていたかもしれません。でも、その時の自分自身の体験の内側で何が起きているのか。どんな気づきがあるのか。ちょっと俯瞰して見てみると、自分の中に何かしらの印象が残っているかもしれません。

 

新しいエネルギーが地球に入っている今の時代、このような自分の内面の気づきが成長を加速度的に促してくれます。

今、〇〇と考えているなぁ。

今、〇〇という感情があるなぁ。

と、自分を俯瞰し、観察し続けるだけです。

すると何かに気づき、それが内面の成長の大きな一歩となることが大いにあるのです!

ひとつポイントは、“観察”するだけ。“反省”ではありません。

反省は“今の自分”を否定することに繋がります。「自分はだめだ」と否定し、反省することによって、同じことが繰り返されます。

自分を受け入れ、ただそのままにし、そして新しい次の瞬間の“今”を肯定的に生きることが、成長していく自分を手に入れるポイントです。

さぁ、新しい“今”を体験して、新しい時代を軽やかに、楽しく、一緒に歩んでいきましょう。


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競うこと・争うことのない世界

近所の公園に大きな3本のヒマラヤ杉があります。まるで“すてきな三にんぐみ”という絵本に出てくる三角帽子の三人組のようで、いつも物語を思い出して胸がほっこりします。

つい最近まで茶色の枯れ木のようだったこの3本の樹も、みるみると新芽が吹き出し、きれいな黄緑色に変化しています。この日々の変化を物語でもみるように楽しみにしている私です。

 

 

先日、自然保育についての話し合いの席で、自然環境やESD(持続可能な開発のための教育)についての議論が行われました。それは、地球のためにみんなが真剣に考えている場で、今の地球環境の危うさや経済市場社会の歪みなどを真剣に議論し、熱のこもった意見が飛び交っていました。

その議論の後、熱弁していた一人が、「熱くなり過ぎたかなぁ」とぼそりと呟いていました。

その人の自分を振り返るその姿は、好ましく思いました。自分の意見に固執するのではなく、全体を大きく捉えることが、こうした議論には大切です。そのためにはその時の“自分”が見えていることがポイントです。

自分が言ったことを冷静に俯瞰して見ることができていると、このような言葉がぽろっと出てくることがあるのではないでしょうか。

 

こうした熱い議論の場で、たまにこんなこともあります。それは、“意見”を戦わせるうちに、“自分”が戦ってしまうということです。

例えば、自分の意見が受け入れられないと機嫌が悪くなってしまうとか、自分の意見を通すことに必死になっているとか・・

全体の議論の流れに意識を向けるよりも、“自分の言い分”だけに意識が向いている状態です。

このように、“自分の意見”に固執している時は、“自分”イコール“意見”になってしまっているので、“意見”が受け入れられないと“自分”が否定されているように感じてしまいます。

 

 

私たちは、自分の姿が見えていないことが多々あります。

自分に力が入って“これが正しいんだ”と意固地になっている時は、特に周りのことも見えなくなっているかもしれません。

そういう時の私たちは、自分の頭の中で作り上げた“こうでなければならない”とか“こうするべきだ”という“幻想”を見ていて、周りの人の存在すら気づけていないことがあります。

周りの人と戦う必要はないのに、敵が現れているかのような感覚になっているのです。その時、頭の中では“いかに相手を負かすか”という勝ち負けの思考になっています。

 

過去2000年間のうお座のエネルギー※ブログ「新しい時代の変化」参照 の時代では、追いつけ追い越せと競い合いながら科学や技術が進歩してきました。それは、『もっと、もっと』と上を目指す思考です。

その上を目指す思考が社会の為というより、自分の“利”(目に見える形の利益)を得るために『もっと勉強して、良い学校に入って、良い企業に勤めて、もっとお金を稼いで…』と個の競争をあおる教育になってしまいました。

今現在はすでに新しいアクエリアスのエネルギーの時代へ移行しています。この新しい時代には、競争原理の思考はもう古く、全く新しい思考が求められる時代へと突入しているのです。

 

でも多くの私たち大人の思考は、競争原理の思考です。

「自信が無い」「頑張らないと負ける」「もっと成功するために」という考えが浮かぶのは、その競争原理の思考から出ています。

自分を誰かと比べて「自分はまだまだだなぁ」と感じたり

自分より弱い人を見て「自分の方が勝っている」と優越感に浸ったり

自分と同等の人を見て、「負けないように努力しなければ」と力が入ったり・・

こうした感情や体の感覚も、競争の思考から生まれてくるものです。

 

また、“競うから良いものが生まれる”という意見もあると思います。

それは、良いもの・ことを生むための競争です。“もの”に対しての競争によって社会や人が豊かになる・・ということが名分です。

でも人は往々にして、競っているのは“もの”や“こと”なのに、“人間同士”が競っているような錯覚になってしまいます。これでは、“人同士”に優劣をつける結果となります。

ある人からこう言われたことがあります。

「競争心って必要だよね。だから、クラス対抗にして、クラスの団結を高めるんだよ。」

一見正論に聞こえます。

でも、この競争では“相手を負かして、自分たちが優越感を得る”という風に捉える子どももいるのではないでしょうか。

競技戦の始めに宣言される“スポーツマンシップに則り・・”という言葉は、その競技のみを競うことで、“人同士”が競うこととは違うという宣言なのです。

 

私たちは、“競う”という思考から、存在そのものに対して“否定する・される”、“脅かす・される”、“優越感を感じる”“劣等感を感じる”・・というようなことがあるのではないでしょうか。

自分を含めた“人の存在”そのものに優劣はつけられません。

 

 

人が競うこと・争うことのない世界こそ、私たちが実現したい世界なのです。

そういう社会・世界を実現可能にするのは、私たち一人ひとりが競争の思考から抜け出し、新しい思考を手に入れることです。

その新しい思考とは、競争原理から分かち合いの原理へと移行することから始まります。

そして、新しい思考で新しい教育・新しい経済・新しい社会を創っていこうではありませんか!


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コミュニケーション・愛

先週、桜吹雪の舞う近所の公園へ行くと、一面花びらで、まるで雪が降り始めた時のようにうっすらと地面が覆われていました。周りの人たちも心なしか、そ〜っと歩いているようでした。地面一面がうすピンク色に彩られ、下からの明るさを感じながら、ふと上の樹々を見上げてみると、そこには小さな小さなもみじの若葉が黄緑色に輝いていました。小さな赤ちゃんの手のようなもみじに、いのちを感じた私でした。

 

 

「どうしてこのこ、ないてるの?」

屈託のない顔でこう尋ねてきたのは、2歳の男の子Aくんでした。新年度に初めて保育園に入って来た子が泣いていることを不思議に思ったようでした。

また別の場面で、今度はAくんが転んで大泣き。そこへBくんが駆け寄り、

「だいじょうぶ?いたいの?」

と、泣いているAくんの顔を覗き込みながら声をかけていました。

 

以前、保育中にこうした場面を何度も見かけ、その度に胸の辺りがじんわり暖かくなりました。今でも思い出すとリプレゼンス(再体験)します。

泣いている子を“心配している”というよりも、“気遣っている”子どものこの姿・・とっても素敵だと思いませんか。

こうした姿を見る度に、人間は生来“愛”を持って生まれ存在していることを実感します。

 

 

私たちの普段の生活の中でも、こうした胸の辺りがふわっと暖かくなる出来事があると思います。

若者がお年寄りに「どうぞ」と自然に席を譲る姿

階段で、ベビーカーを一人で持ち上げようとしているお母さんをスッと手助けするサラリーマンの軽やかさ

エレベーターでドアが閉まらないように、サッと手で押さえてくれる男性の紳士的な仕草

狭い通路で「お先にどうぞ」とさらりと道を譲る女性の姿

こうした場面を見かけると、冒頭の子ども達に感じたような感覚になります。

“相手を気遣う”“相手を想う”というコミュニケーションの行動が自然に出て来る情景は、自分も周りの人も心地よい場になっているのを感じます。

 

 

ママ友とのコミュニケーションが難しい

実の親とのコミュニケーションが成り立たない

子どもとのコミュニケーションが上手くいかない

この他にも、パートナー・同僚・上司・・・とのコミュニケーションに思い悩む人は多くいます。

 

こうしたコミュニケーションで思い悩む人の中には、

「あの人はどうせこうなのよ」

「いつもこの人はこうだから・・」

「この人は難しい人だから・・」

・・などと、過去の相手の姿を自分の頭の中で思い出し、作り上げているケースがあります。

“どうせ”“だから”がついたら要注意。

“今、実際には起きていない”ことを自分の“思考”で作り上げている。それは“幻想”です。

“どうせ”は諦め、“だから”は過去の体験を証拠にして決めつけている・・という自分に気づくことが大切です。

 

また、こうしたケースもあります。

「本当はこう言いたかったのに。こうしたかったのに。」

「そういうつもりじゃなかったのに。」

「私はこういう風に言って欲しかったのに」

・・と、“伝えたいことが伝わらなかった”というモヤモヤした気持ちがあり、そのモヤモヤがいつまでも消えない・・と、それに振り回されていることもあります。

“自分が伝えたいことがあった”でも“伝わらなかった”ということに対して、相手と自分のダメな所探しが始まり、批評批判が芋づる式に出て来る、それがモヤモヤの実態です。

実際に起きたことは、“自分が伝えたいことが伝わらなかった”というだけです。

モヤモヤは、いじらずにそのままただ眺めているだけ。

意味付け・理由付けせずに「あぁモヤモヤがあるなぁ」と。

すると、モヤモヤは消えはじめるでしょう。

 

 

私たちは、人との関係の中で失敗したり、傷つけられたり、違う風に受けとられたり、本心とは違う“フリ”をして生き延びて来たり・・たくさんの経験をしてきています。

その度に、原因探しや意味付け・理由付けをして、コミュニケーションしていました。

そして今私たちは、シンプルなコミュニケーションができる時代に入っています。

 

 

冒頭に書いた子ども達のように、今自分の中にある感覚をシンプルに言葉することによって“愛”が表現される。これが本来のコミュニケーションだと私は思います。

そうしたコミュニケーションだと、エネルギーの循環が生まれ、シンプルな言葉で充分愛が伝わるのです。

 

 

今、LINEなどのSNSがどんどん便利になっています。その一言一言にも、“愛のエネルギーが乗っているかな?”とその言葉にちょっと心を止めてみましょう。

 “一番大切なのは愛”

“愛”で成り立っている世界を現すのは、愛のエネルギーとしての私たち一人ひとりの存在なのです。


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人生の全ては奇跡かも!!

あんずの里へ行き、あんずの花を初めてじっくりと観てきました。ころんとした花とつぼみが直接枝につき、その枝は空に向かっています。大きな木や低い木、花は白っぽいピンクに濃いピンク…と、あんずにもいろいろ種類があるようで、その11本のあんずが里山を豊かに彩っていました。その色彩のなかに、新芽が出始めたしだれ柳。ひと際目立って見えたその新緑の柳はあんずの花の季節の名脇役かもしれない…と目が離せなかった私でした。

 

 

この冬、5歳の甥っ子にスキーを教えるという機会がありました。私は以前、スキー教室で3〜5歳の子ども達にスキーを教えた経験があるので、11は楽勝だと思っていました。ところが考えていた手順通りには進まず、私は『うまくしてあげなければ』と必死でしたが、甥っ子はスタートしてすぐに飽き始めていました。

『スキーはまだ無理だったのかなぁ』と思い始めた時…『ん?待てよ。無理をしているのは私??』と気づいたその途端、私の中で何かが変わりました。

そして目の前に見えたのは、“スキーを楽しみたい”甥っ子の笑顔でした。

それからは転べば二人でゲラゲラ笑い、上手くいけば二人で喜び・・と、それまでとは全く違う楽しい雰囲気になりました。甥っ子も楽しみながら上達し、私は新しい体験をしました。

 

その時の私を思い起こしてみると、自分の姿に気づいた瞬間、パッと目の前に現れたのは、甥っ子の“ありのまま”の姿でした。

目の前にいたのは“スキーを楽しみたい甥っ子”で、“スキーを教えてもらいたい甥っ子”ではなかったのです。

 

この体験は、私の中で起きた、あっという間の変化でした。

気づいたその途端に、場の雰囲気がガラッと変わる…というマジックのような体験でした。

中にはこうした出来事を体験したことがある人もいるかもしれません。

そして「ラッキー!なぜか上手くいった!」と偶然の出来事のように思ったり、後から「あの判断が良かったんだ」と自分が正しかった理由を考え出したりすることもあります。

そのマジックのような体験を自分の成長・発見・気づきによって起きた一つの成果と考えてみてはどうでしょうか。

 

今回の出来事で、どんな変化が起きたのか、後で振り返ってみました。

それは、私の中にあった『これが出来れば次はこれに進める』とか『5歳ならこれくらいできるだろう』という“自分の過去の経験に基づいたフィルター”が消えたという体験でした。

消えたきっかけは、“その時の自分の姿”に気づき、視点がシフトしたこと。

そして、“目の前で起きていること”の見方が変わり、180度違う世界が現れたのでした。

 

 

私たちはどうしても「こうだろう」とか「こうあるべきだ」というように、目の前の人・もの・ことを評価・判断しがちです。

その視点が180度転換することで見えて来る新しい世界。

それが、“可能性の世界”です。

 

子どもの年齢が小さい時は、その“可能性”はとても見やすいものです。

初めて立った、初めて歩いた・・という時は、次の成長の可能性にワクワクしながら見守り・・

お絵描きに夢中になっている子どもを見ると、この子は才能があるかもしれないという可能性を見て・・

と、子どもの成長の“可能性”に視点が向いています。

なぜなら小さい子どもとの間には、はさまっている過去の時間が少ないから。

 

 

アインシュタインは、人生についてこのように言っています。

「人生には二通りの生き方だけ。

ひとつは奇跡など全くないかのように生きること。

もうひとつは“人生の全てが奇跡である”と生きること。」

 

 

“人生の全てが奇跡である”として生きることは、“可能性”の視点をいつも持っていることなのではないでしょうか。

“可能性”の視点で生きることで、目の前に現れる世界は、今までに体験したことがない全く新しい奇跡の世界なのかもしれません!

 

いつもの私たちはすでに頭の中にある“思考”で考えた世界で生きています。

その頭の中で考えた世界から出て、全てが奇跡である“可能性の世界”を味わってみませんか?

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場の相互作用

桜が咲き始め、春の到来を感じます。いつも通る道に、ビワの木があります。少し前から淡く白っぽい緑色の新芽が空へ向かって一斉に伸び始めました。そのエネルギーが吹き出すような姿に引き寄せられ、近づいて見てみると、その若葉の横に同じ色の小さな実。その小さな実も若葉と一緒に一生懸命胸を張っているようで、小学校へ入学する新一年生の姿が思い浮かびました。次の瞬間、新しい世界へ巣立つ子ども達を想い、心の中でエールを送る私でした。

 

 

先日、以前私が受け持っていた子どものお母さんから

「あのクラスの子ども達は、今も自分の主張があって、ぶつかり合いはあるけれど、お互いに気遣う心があり、子ども同士の結束が固い。その子ども達の持っているものをつぶさないようにしていきたい。」

という話をされ、「同じように育てている園はあるのに、どうして子どもの姿に違いが出るの?」ということを聞かれました。

 

普通は、「子どもの自主性を育てる為にはこうするべき」とやり方があると思われていますが、私が実践していたことは、“場”作りでした。

ただ単に、“施設”や“環境”という意味での“場”ではなく、雰囲気のような、その場の空気感を大切にしていました。

 

では“場”とはなんでしょうか?

 

その園では、『大人も子どもも自分らしくいられる場』ということを意識していました。その時の私自身の内側の状態を思い出してみると、“愛情で満たされているような感覚”です。

その“場”で過ごす日々は、子どものケンカももちろんありました。子どもを叱る場面や保育者自身も悩んだり、イライラしたりすることもありました。

その“場”で過ごす子ども達は、楽しいことを思い切り楽しみ、悲しい時は思い切り泣き、怒る時は大きな声で怒る…という、自分の感情に正直でいられました。

それが、“あるがまま”の子ども達の姿でした。

時には、大人にとって頭を悩ますような状態…“ふざけ”の度が過ぎたり、“やらないで”ということを繰り返したり、静かにしてほしい時に静かにならなかったり…ということもたくさんあり、イライラしたり、自信を無くしたりしました。

大人もそうした自分の感情を“いけない”とせず、その感情を受け入れながら、大人自身も“あるがまま”の姿で過ごしていました。

その感情をもろに子ども達へ向けることはなく。

 

子どもの“あるがまま”を受け入れようにも、大人自身の気持ちがイライラしたり、疲れてしまったり、他の人への配慮でハラハラしていたり…と、受け入れる余裕がない時もあります。

そのような時は、その自分の感情を“いけない”と評価をせず、“仕方がない”と正当化もせず、“あるがまま”を観て、個人としての自分ではなく、“場”を共有し拡大した自分を意識してみると、新しい発見があるかもしれません。

 

 

表面的に目の前の事象を見ると、一人ひとり別々の人間が同じ場所にいて、それぞれのことをしている…という風に見えます。

拡大した自分で俯瞰してその“場”を観てみると、別々の人間の集まりに見えますが、それぞれのエネルギーが影響しあって、その場ができています。

その“場”の中には、もちろん個人としての自分も含まれます。

 

 

ある日、1歳から2歳の子どもが数名いる保育室で、こんなことがありました。

Aくんは、お母さんが出産したばかりで赤ちゃん返り(赤ちゃんに戻ったかのようにぐずったり甘えたりする状態)をしていました。

その時Aくんは、寝転がって電車のおもちゃで遊んでいましたが、そこにBくんも一緒に遊びたくて近づいて来ました。

するとAくんが「こないで!やだ!」と怒り出しました。Bくんはどうにかして電車を取ろうと、「かして」と言ったり、こっそり近づいて手を出したりしていました。

そこに保育者Cが、Aくんが不安定なのを知っているので、Bくんを止めに入りました。

するとBくんが大きな声で怒り出し、Aくんが抱えている電車を奪いに行きました。

保育者Cの行動が火に油を注ぐ状態になったのです。

 

ここでのポイントは、エネルギーでした。

Aくんをそっとしておこうと思う保育者Cのエネルギーは“ケンカが起こるかもしれない”という“不安”のエネルギーでした。

Bくんの中にもおもちゃを貸してもらえないという“不満”のエネルギーが沸々と湧いていたところへ、保育者Cの“不安”エネルギーが加わり、爆発したのです。

『何かが起きないように…』という意識は、『何かが起きる』という風にエネルギーは作用します。

 

このケンカの結末は、面白い形で収束しました。

そこに状況を知らない保育者Dが部屋に入って来て

「わぁ!この線路Aくんが繋げたの〜?たくさん繋がったね〜!」とあっけらかんと言ったことで、その場の緊張したエネルギーがふわ〜っと解けて行きました。

その後は、AくんとBくんと保育者Dで穏やかに遊び始めました。

“不安”も“どうにかしなければ”というエネルギーも“何もなし”の状態の保育者Dが入ったことで、その場に発生してたネガティブなエネルギーが中和されたのです。

保育者Cが悪いとか保育者Dが良いとかではなく、これはその人が持つエネルギーの作用なのです。

“不安”などのネガティブなあり方は、ネガティブなことを引き寄せ、楽観的でポジティブなあり方は、ネガティブなエネルギーを中和します。

 

 

このように、一人ひとりが持つエネルギーが“場”に影響します。

イライラも不安も『何か起こるかもしれない』という思考も全てエネルギーです。

だからこそ、心を開いて落ち着いて目の前で起きていることを観てみてください。

すると、子どものケンカすら愉しめる自分に気がつくかもしれません。

 

一人ひとりがエネルギーを知ることで、“場”を創り出すことができます。

“愛に包まれた場”は、一人ひとりのユニークさ(独特な個性)が発揮できる場となります。大人も子どももユニークさを表現して生きることが真の自己表現であり、その自己表現は愛と歓びで成り立ちます。

一人ひとりのユニークさが発揮できる世界は、今まで私たちが見たこともないような新しい世界となるのではないでしょうか。


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多様性の世界の始まり

夕暮れに車で高速道路を走っている時のこと。夜の帳が下り始め、青から群青色へと移り変わる空とだんだん明るく輝き姿を現す星。それに見とれていると、一緒に空を見上げていた甥っ子が「ロボットが見えた」と呟きました。「どこどこ?」と甥っ子の目線を追うと、オリオン座。4つの星が四角く形作り、真ん中に3つ星が並んでいるその星座が、四角いロボットに見えたようです。昔の人もこうして星を見ながら神話を作っていったのかな…と、時を超えて太古の空を見ているような気分になった私でした。

 

 

最近、心が弱い人が増えているように感じます。

先日友人が、

「部下がすぐに落ち込んじゃうんだよね。クライアントに何か言われるとどーんと落ちて、私がアドバイスをすると『もういいです』ってふてくされて…。他にも少し叱られただけで落ち込んで田舎に帰っちゃう人もいて…困っちゃうよ。」

と話していました。

この話を聞いて、人に何かを言われるとすぐに落ち込んだり、自信がなくなってしまう人が増えているように感じました。

 

私も以前、人の評価が気になり、自分の本当に思っていることを曲げてしまうことがありました。そういう風に人に流されてしまう自分が嫌で、揺らがない自分を手に入れたいと思っていました。

2年ほど前にヒットしたアニメ『アナと雪の女王』のテーマのひとつは“ありのまま”、赤塚不二夫の天才バカボンのパパの台詞『これでいいのだ』これらの表現が揺らがない自分を手に入れる大きなヒントになるのではと思っています。

“ありのまま”“そのまま”“これでいいのだ”“これでよし”は、今の時代の新しい子育て・教育の軸になるのではないでしょうか。

 

 

連日報道されている、中学生の自殺の事件。担任に万引きのことを“指導”されたことがきっかけでした。同じようなケースで、先生たちに“指導”されて傷ついている子ども達の話をよく耳にします。

 

私も小学生・中学生の頃は、今なら“指導”されるようなことをいろいろやって近所のおじさん、学校の先生たちにたくさん叱られた体験があります。

例えば、友だちの家のガレージの屋根の上にバドミントンの羽が乗ってしまい、それを取ろうと棒で突いたら屋根に穴を開けてしまって怒られた…とか、

鬼ごっこをしている時に畑を走り回って畑のおじさんに怒鳴られた…とか、

中学生の時に学校に飴を持っていき、持ち物チェックで見つかって職員室に呼び出されて叱られた…などなど、挙げたらきりがないほどです。

中には今考えるとくだらないこともあります。その時の私を思い起こすと、“悪いこと”とは思ってなく、失敗して気づく、叱られて気づくというパターンでした。叱られて初めて『ダメだったんだ』と気づいたことによって、何か行動する前に『これ、大丈夫かな?』と良く考えるようになりました。

その叱られた体験を見てみると、“行動そのものに対して注意された”のであって、私の存在そのものを否定された体験ではなかったのです。

そして、行動を改めればいいだけであって、私自身は“そのまま”“ありのまま”でいいんだと存在は認められていた体験でした。

 

 

エジソンが、学校に入って3ヶ月で退学させられたという話は有名です。『なぜ?どうして?』といろいろなことに疑問を持ち、知りたがるエジソンは、「1+1=2」と教えられても「1つの粘土と1つの粘土を合わせると大きな1つの粘土になるのに、なぜ2なの?」と先生を困らせたり、「なぜ物は燃えるのか?」と藁を燃やして、納屋を全焼させてしまったり…と、いくつもの逸話があります。周りの理解が得られないにも関わらず、エジソンは繰り返し自分の疑問を追求・実験したのです。

その背後には、母親の存在があったという話は聞いたことがあると思います。もしもエジソンの母親が“問題になるから”と彼の興味の芽を摘んでいたら、偉大なるエジソンの発明は、世界に表現されることはなかったでしょう。

そこには、母親の絶大なる“信(信じる心)”と“愛”があったのです。

 

人は、“信”と“愛”の場があって初めて、安心して自己表現ができます。

その肯定的な土台があるからこそ、個性が発揮できるのです。

 

今の世の中、なんでも“ネガティブな想像”が先に立っているように思います。

悪いことが起こらないように・・

失敗しないように・・

叱られないように・・

嫌われないように・・

これでは、“何か悪いことが起きる”という土台です。

 

では、“信”と“愛”という“肯定的な土台”とはどういうことでしょうか。

これは、“ポジティブシンキング”とは違います。

私たちが住んでいる世界は、相対的ですから“ポジティブ”があると“ネガティブ”がそこにはあるのです。

 

“肯定的であるとはどういうことなのか?”

“肯定的な土台に立つとどんな感覚なのか?”

と、探究してみて下さい。

 

 

 

いろいろな問題が噴出している今、『肯定的な世界』に生きている私たちなんだということを体験してみましょう。

『肯定的な世界』に生きていたら、一人ひとりがいきいきと個性を発揮し、自分の足で揺らがずに立って生きていくことができると思います。

自分とは違う個性も受け入れることができる、心の器の大きい人として。

 

これは、真の多様性の世界の始まりであり、多様なものの和合を創り出していくプロセスなのだと思います。

 

その根底にあるものは、“信”と“愛”の土台です。




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“あり方=Be”から生まれる肯定的な世界

先日ある公園の前を通りかかると、濃いピンク色の花が揺れているのが見えました。梅かな?と思い近づくと、桜でした。冷たい風が吹いていてまだまだ冬だと思っていたけれど、その桜の花を見て、そこに春を見つけたようで嬉しくなり、私の心もぽっと暖かくなったような体験でした。

 

 

世の中には様々な育児書があります。先日も本屋で見かけたのは「天才を育てるには、妊娠中に胎児に対して〇〇するべき」というような内容が書かれていたり、「頭のいい子に育てるには」とか「ほめる子育て」「叱らない子育て」などなど、実に様々なものがありました。そして、次の日に見かけたインターネット上の記事では「ほめる子育ては間違ってた!」というものまで。

一体何を信じたらいいのかと、世の子育て中のお父さん、お母さんが振り回されています。

これらの本や記事の内容のほとんどは“やり方:How to”本となっています。

初めて子育てする人にとっては、右も左もわからず、そこに書いてあることをまずはやってみる・・という人もいるでしょう。それも悪くはありません。

でも知っていてもらいたいのは、“子どもは十人十色”そして、その子どもに関わる大人も“十人十色”だということです。

子育て、保育、教育は、“やり方”だけでは、通用しないものです。

 

私たちは、「どうやるのか?」と、どこかに『答え』があるように考えがちです。

「子どもを上手に育てる方法は?」「どうやって子どもを育てたらいいのか?」という“やり方”の答えを求める思考のパターンがあります。

なので、「ほめる子育て」とか「この年齢ではこう接するべき」というように断定的に書かれていると、“やり方がわかった気”にさせられます。

でも実際にやってみると、口先だけでほめてみても、子どもには見抜かれてしまったり・・と、上手くいかないことも多々あります。そして、上手くいかないと『私は子育てに向いていないのかもしれない…』というように自分を追い込んでしまう人もいるかもしれません。または、『うちの子には無理だわ』と子どものせいにしてしまう人もいるかもしれません。

 

先日、あるお母さんからこんな話を聞きました。

「保育園の保護者会で、Aくんはリレーで負けると悔しがって泣いて困るという話が出ました。でもBちゃんのお母さんからは、うちの子は全く競争に無関心で困るという話が出て、みんなでやっぱり悔しがって泣くような体験をした方がいいよねということになったんです。」

というようにこの話は“悔しがることは良いこと”として結論づけられていました。

でも、実際には、“良い”も“悪い”もなく、『Aくんは、負けると悔しがって泣いた。そしてBちゃんは全く競争には関心がない。』というだけの話です。

比較して何かを評価するようなことでもありません。それは個々に違いがあるだけです。

このように、私たち大人は、どっちが“良くて”どっちが“悪い”と、評価や批判をしてしまいがちなのです。

何かが良くて、何かが悪いという話ではありません。

そして『じゃあ、どうしたらいいの?』と、すぐに“やり方”の思考になってしまいます。

 

今は一人ひとりの個性や得意分野を伸ばす教育をしていくことが求められる時代です。今までの古い思考パターンの『〜でなければならない』とか『どうやるか』という考えから抜け出すことが必要です。

 

そのためには、私たち大人の視点を180度変えてみてください。

『どう育てる』とか『何をさせる』という“やり方”の視点ではなく、

『この子は今、何を感じているだろう?』

『この子は今、心の中で何を体験しているだろう?』

と、子ども一人ひとりの“内面の変化や反応”と“外側で起きていること”の“あるがまま”と“ないがまま”を認識することが大切です。

これが“ありのまま”を観るということです。

 

大人側だけの角度から視点を子ども側へ移すこと。

子どもの立場に立つ…まるで子どもと一体になり、一緒に体験しているような視点に立つということです。

すると“自分はどう子どもと関わるか”が、自然と出て来ることでしょう。

例えば「悔しいんだね・・」とその子の状態を承認・共感するような言葉が出て来る・・とか、「一緒に走ろうか!」と気分転換を促す言葉が出て来るとか、“何もしないことをする”ということもあるかもしれません。

その時に自分の中から行動や言葉が自然と湧いてくるのは、“思考”の中からではありません。

“ハート”(心)から湧いて来るものです。

 

私たちが普段使っている“思考”は、“やり方”を探しています。

これからの新しい時代に私たちが手に入れていくものは、“あり方=Be”です。

“あり方=Be”とは、“誠実さ”“平和・平安”“優雅”“寛大さ”“幸福”というような人生の質の現れです。

『自分はどうありたいか?』

『子どもにとってどういう存在でありたいか?』

という“あり方=Be”を持ち、子どもと関わることで、そこから肯定的な言動が生まれてきます。

肯定的な言葉や行動は、肯定的な体験を子ども達の中に残します。

その一つひとつの体験が、子どもの力となり、子ども自身が将来何かの壁にぶつかった時に、その肯定的な力が大きく影響するのです。

 

 

子ども達は、これからの新しい世界を創っていく人材です。その子ども達が伸び伸びと生きる土台を創っていくのは、私たち大人。

ダライラマ法王もこう言っています。

『人類は個々人から構成されていて、それらの個人が彼ら自身の内で、より幸せで平和であるならば、私たちは幸せで平和な社会を達成することになるのです。…人間性というものは本質的には肯定的だと信じています。』

私たち一人ひとりが、お互いに対してもっと愛情にあふれ、感謝して、全てを肯定的に表現することで、世界全体が幸福へと向かっていくのではないでしょうか。




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“自信”と“恐れ”

春一番が吹いた日の朝。風が窓ガラスを叩き、まるで台風の様でした。何か飛んで来て窓ガラスが割れるかも…という心配が浮かんだ次の瞬間、ベランダの植木が急に心配になり慌てて見に行きました。そこには、しっかりと根を張り、大風に逆らうことなくただ揺れている植木たち。まるで「大丈夫、大丈夫」とでも言っているような、どっしりとしたその姿に力づけられました。

 

 

先日、ある専門学校に招かれ、講座を行いました。私の講座は、体験と座学を繰り返す方式で行い、実生活や実際の現場で“自分なりに取り組んでみよう”という気持ちになることがねらいです。

講座が終わった後、一人の学生がぽか〜んとしていたので、思わず「どうだった?腑に落ちない所がある?」と声を掛けました。すると、

「すごくよくわかりました。今日の内容を思い出しながら自分の中で消化したいと思います。でも、自信がないんです。私にできるかなぁ…」

という返事でした。

その講座の内容は、“概念”や“知識”を覚えるという内容ではなかったので、体験を整理するために少し考える必要があったようです。

それと同時に、「自信がない」という言葉が人の次の可能性への思考を止めていることにも気づきました。

 

その翌日、自宅でゆっくり片付けをしていると、玄関のチャイムが鳴り、出てみると「最近引っ越して来られたようなので、重要な確認事項がありまして伺いました」と30歳くらいの男性がインターフォン越しに見えました。

引っ越したばかりなので、自治会の何かだと思いドアを開けると、NHKの集金に来たとのこと。でも家にはTVが無いので、必然的にNHKも観ていません。それで、支払いも抵抗しましたが、「視聴率が1%にも満たない“おかあさんといっしょ”などの教育番組の制作費用がこの受信料で賄われているんです。」の言葉に負けて、支払いました。そこで、私は「嫌な顔されることが多いでしょ?大変ね」とその男性に言うと、

「そうですね。でも、ぼくのことを嫌っている訳ではないので…」

と、笑顔で応えました。

その男性の最初から最後までにこやかで且つ毅然とした態度に、その源が見えたような気がしました。

それは、自分の存在自体に対する絶対的な“信”でした。

 

「自信がない」という人、またその言葉が口癖のようになっている人は多いのではないでしょうか。

 

実は、“自信”というようなものは、“無い”のです。

“自信をつける”“自信を持つ”“自信が出る”…などと、どこかに“自信”というようなものがあるかのように思っている私たちですが、実態がある訳ではありません。

そして、「自信がない」と感じている時に“ある”ものがあります。

それは“不安”や“恐れ”です。

 

「自信がない」と自分で言っている時やそう感じている時の自分自身をよく観察してみると…

例えば、仕事でプレゼンをする場面、研究発表会やピアノなどの習い事の発表会で、人前に出る前に「自信がなくてドキドキする」ということがあるのではないでしょうか。

その時の自分を観てみると、「失敗したらどうしよう」「ヘマをして恥をかいたらどうしよう」などの“不安”や“恐れ”があります。

“自信”がどこかに行って無くなってしまった訳ではなく、“不安”や“恐れ”があるだけなのです。

 

“不安”は“恐れ”です。

何かに“不安”を感じる時は、その何かに“恐れている”時です。

そして、その“恐れ”には、何も意味がありません。

「“恐れ”が出ている自分はダメだ…」とか「“恐れている”のは臆病だからだ」などということでもないのです。

“恐れ”は、単なる脳みそ(思考)の反応です。

 

 

「今、不安が出ているな・・私」

「今、恐れの反応が出て来たな・・私」

「今、自信がないと思っているな・・失敗する(間違える・できない)ということを恐れてるんだな・・私」

と、もう一人の自分が高見から自分のことを眺めるように、観察してみて下さい。

客観的に観ることができ、その“恐れ”が「反応なんだ」と眺めることができるようになると、その“恐れ”の反応は消えてしまうでしょう。

すると、力が湧いて来るような感覚が感じられます。それが“恐れ”の反応が消えた証拠で、“自信が出て来た”という感覚かもしれません。

 

 

「自信が無い」「自信がほしい」と“自信”を追い求めるのではなく、“恐れ”を認識することが大切です。

以前のブログ『場を育む』でも書きましたが、“恐れ”というものも実態はありません。自然と出て来るガスのようなものです。そして、勝手に出て来るものです。

その“恐れ”の反応に気がついたら、「あ、出て来たな〜」とただそのままにしておくと、どこかへ行ってしまいます。

その時、“恐れ”の反応にこだわって、どっぷり浸っていると、自分のあり方そのものが“恐れているあり方”になってしまい、“恐れ”の反応から抜け出すことが難しくなります。

“恐れ”の反応と“自分”とを区別することが大切です。

 

“恐れ”の反応が消えると、自分の存在自体への信頼、“信”が生まれます。

これこそが本来の“自信”なのです。

 

一人ひとりが自分への“信”と他者への“信”を手に入れる時、世界に蔓延している“恐れ”(という反応)が消え、世界は“信”で満たされ、個々が活き活きとして輝く人生を生きることが可能になるのではないでしょうか。



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