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2017年5月

自由意志と選択

森の中で地面にゴロンと横になると、空へ伸び上がる樹々のその高さに圧倒されつつ、自分は地面となってその樹々を見守っているような感覚になります。高い木の梢で葉と葉が空の隙間を埋めるように、上手に重なり合わずに枝葉を伸ばしているその様子は、美しい立体的な切り絵のようで、いつまでも観ていられる私です。

 

 

「子どもの主体性を大切に・・」という保育観の方が増えてきました。

その反面、「子どもの内に〇〇(英語・音楽・知育)をさせておきたい。」と早期教育的な考えの方も多くいます。

日本の教育のほとんどは、後者の方かもしれません。

 

「子どもの主体性を大切に」

「子どものありのままを見守る」

「子どもに寄り添う保育」

・・どの保育観も素晴らしい考え方です。

それをやろうとするけど、なかなか上手くいかない・・という人も多いのではないでしょうか。

 

「子どもの内に英語に親しむようにすると英語が話せるようになる」

「子どもの時からテニスや野球・サッカーなどを習わせれば、上手くなる」

「早くから集団生活をさせると社会性が育つ」

・・どれももっともらしい考えです。

子どもに苦労をさせたくないから、早い内に対策をしておけばと思っているけど・・本当に子どもの身になっているのかしら?という人も多いのではないでしょうか。

 

子どもには、最善のことをしてあげたい・・と願っていますが、本音は子どもを思い通りにしたいという私たちなのです。

『子どものために・・』が出てきたらその思考は曲者です。

 

 

私たちには、“自由意志”があります。

何が自由か?というと、“選択”が自由なのです。

そして、自分で選択したことには後悔がありません。

 

これで良かったのかな・・と、迷いがあるうちは“選択”していません。

これは〇〇だからこっちにしよう・・と、何か理由をつけて、自分に言い聞かせているのも“選択”ではありません。

 

“選択”には迷いも理由もいりません。

ただ“選択”するだけです。

自分の感覚を信じてただ「これだ」と選択をするだけ。

 

この感覚は子どもの方が得意です。

「どっちにする?」「どっちに行く?」「どっちを食べる?」と子どもに聞くと、「こっち!」と即決める子が多いのではないでしょうか?

「なんで?どうして?」と理由を知りたがるのは、大人の“思考”の癖です。

子どもが選択したことに対して、

「なんで?こっちの方がいいんじゃない?」と言っている自分に気づいたら、『これは私の考え(=思考)だ』と区別するだけです。

 

もし、子どもが自分で決められない子だとしたら、普段周りの大人が決めすぎている・与えすぎているのかもしれません。

大切なのは、子どもの選択を尊重できる大人であることです。

 

 

「子どもの主体性を尊重するために」何かをする必要はありません。

「子どもが将来困らないために」何かをさせる必要はありません。

子どもの“自由意志”を信じ、尊重し、子どもに様々な選択の機会を提供するのが大人の役割なのだと思います。

 

そうしていくうちに、子どもだけでなく、私たち自身が一つ一つ小さな選択を重ねて、「これでよし」「自分の感覚を信じて大丈夫」となっていきます。

 

このように、人間には自由意志があります。

人生は、“今この瞬間の選択”の連続です。

自分の選択で世界は創り出されています。

 

だからこそ、この一瞬一瞬の“今”が観えていて、“どういう私が選択するか?”が大切です。

“どういう私が選択するか?”が未来を創り出します。

“どういう自分として”人生を生きている私たちなのか。

それを子どもたちと一緒に探求していくことも、教育なのだと思っています。


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世界は“わたし”が創っている

樹々の枝先に吹き出している葉に力強い生命力を感じるこの季節。その生命力が眩しく、エネルギーを分けてもらうような感覚もあり、眩しすぎて、ただただ圧倒される感覚もある。そのどちらを“今”感じようかと楽しんでいる私です。

 

 

その日は約束の時間に遅れていて、足早に歩いていました。赤信号になってしまって、気持ちが焦りながら信号待ちをしていた時でした。

ふと前の人の足元に目が止まりました。左足はヒールのサンダル、右足はスニーカーを履いていました。

その人の姿を見ると、髪はボサボサ、ピラピラした長いスカート、重そうなコートを羽織り、使い古したスーパーのビニール袋を二つ抱えたホームレスのような60歳くらいの女性でした。

私は「この辺に住んでいるのかな・・両方揃った靴がないのかな。最近ホームレスの女性が増えたな・・」などと考えながら、青信号になった横断歩道をヒョコヒョコと歩いているその女性を追い越して歩いて行きました。

追い越した後、私の頭の中に家で全く履かなくなった靴が浮かんできて、『靴をあげたい』という衝動が出てきました。次の瞬間、私は何の迷いもなく引き返し、その女性の前に立って「うちに履かなくなった靴があるけど履きますか?」と聞いていました。

するとその女性は「欲しい!くれるの?」と子どものように無邪気に答えました。

その時私は、女性の目が可愛くて、ぱっちりしていることに初めて気づきました。

私が今まで持っていたホームレスの人のイメージは、汚れてベタベタしていて、近づくと臭う・・というものでしたが、その女性は汚れてもいないし、匂いもしませんでした。

そしてその後、どうやって靴を渡すかを相談している時に、「私の家は、そこの青いマンションの3階なの」とその女性が言ったのです。

私は、“ホームレスじゃなかった!”と驚きました。そして、いかに自分が見た目の印象で決めつけているのかに気づきました。

 

普段はホームレスの人を前にすると、少し怖いように感じ、関わることに尻込みする私でした。でも、この時は『こうしてあげたい』という自分の感情のままに行動し、怖さも何もなく自然に声をかけていました。

 

「この人はホームレスだ」と決めつけて、その人と関わらなかったら「ホームレスではない」という事実は知りませんでした。

「あの人はきっと私のことを嫌っている」と決めつけていたら、『自分は嫌われている』という世界を創り出しています。

「人生思い通りにはいかないものだ」と思っていたら、『思い通りにいかない人生』を創り出しています。

 

私たちは、自分の頭の中で創り上げた世界の中で生きているのです。

 

世界は“わたし”(自分)が創っているのだとしたら、どんな世界を現したいですか?


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