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2016年5月

“信”がある世界

ベランダに濃い紫色のクレマチスの花がたくさん咲きました。その隣にうす紫色のアサガオの花も咲き始め、両方の大好きな花を見ながら楽しんでいる私がいます。そして、去年の今頃も同じように喜んでいた自分の姿を思い出しました。花を通して“時の経過”を感じた瞬間でした。

 

 

先日ある勉強会に参加しました。そこで、ハッと気づかされた出来事がありました。

10人ほどの参加者の中に一組だけもうすぐ2歳の女の子とお母さんの親子がいました。そのお母さんが話をしている時、子どもは機嫌良くお母さんが手に持っているさつまいもをかじっては、お母さんの背中に乗ったり、座っていたソファから下りたりしていました。

そのお母さんは話しながら、子どもを自分の傍に留めておこうという意識が自動的に働き、子どものしたいようにはさせていない姿でした。

習慣的に、他の人へ迷惑をかけてはいけないというような気持ちが働いていた行動でした。子どもの動きを止めているお母さんのあり方は、自分の安心のために子どもを押さえている・・という風でした。ほとんど無意識にそうなっているのです。

お母さんが子どもの動きを抑えようとすればするほど、子どもはそわそわし、声を挙げ始めました。

すると、それを見ていた勉強会の先生がそのお母さんに

「子どもを構わないの。子どもを肯定的に放っておくこと。」

と言ったのです。

“肯定的に放っておく”この言葉はストンと私の腑に落ちました。

 

子どもを放っておけない状態とは、大人側に“放っておけない”なにかがあるのです。

このお母さんには、無意識に“人のところへ邪魔をしに行くんじゃないか”という考慮があったのではないかと思います。

他にも“怪我をするかもしれない”“危ないかもしれない”という不安がある人もいるでしょう。

中には大人自身が“寂しい”“手持ち無沙汰”で、子どもを引き寄せて置くという人もいるでしょう。

 

“肯定的に放っておく”ということには、“この子は放っておいても大丈夫”という“信”(信じる気持ち・信頼感)があるのです。

「そのままで大丈夫」という“信”

「ありのまま、あるがまま」という“信”

 

“信”がある時、人は肯定的であることができます。

“信”がないと、肯定的ではれません。

心のどこかで相手を“直そう”としたり“ダメだ”としたりしてしまいます。

“信”がないところで、“肯定しよう”と考えたり、肯定しているフリをしても意味はありません。

 

存在そのものに絶対的な“信”がある・・これが肯定的な“信がある世界”です。

存在とは、子ども、大人同士・・自分自身・自分の親・パートナー・親戚・隣近所の人・同僚・上司、そして国同士、動物・生き物…すべての存在に“信がある世界”。

それはどんな世界でしょうか。

 

先日、初めてインドへ行って来ました。

インドという国は、まさに全ての存在を“そのままでよし”にしている国のように、私には映りました。

店先で仏像を掘っている人とその隣で昼寝をする人・路上で寝ている人・汗をたらたら流しながら荷物を運んでいる人・交差点を行き交う牛・物乞いに来る子ども・車がスレスレに通っていく道端に寝ている犬・ゴミを食べているブタ・塀の上を歩いているヤギ・塀の上で昼寝をしているおばさん・体中真っ黒に汚れている小さな子ども・・

どんな姿であろうとも否定する人はなく、干渉することもなく、生き物全ての存在が認められているような国でした。

これらは、この国に深く根付いているカースト制度から来ているのかもしれません。

それの善し悪しは別として、全ての存在がそのまま認められている・・“肯定的に放っておく”という状態でした。

 

私たち日本人は、“こうでなければ・・”“こうあるべきだ・・”という思考が強い国民性です。

その思考で、子どもや自分をがんじがらめにすることが多々あります。

インド人にはなれないけれど、“そのままでよし”と“肯定的に放っておく”・・“信がある世界”を創り出すことはできるのではないでしょうか。

“信がある世界”を私たち一人ひとりが探究し、体験することで、世界に真の平和が訪れるのだと信じています。

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体験からの気づき

以前、ちょっと不思議な体験をしました。

地下鉄で乗り換えようとエスカレーターの方へ行くと、白杖を持った大きな男性がエスカレーターの降り口から乗り込もうとしていました。

私は慌てて、「こちらですよ」と乗り口へと誘導しました。「ありがとう」と言いながら、エスカレーターに乗ったその男性を見て私は、大丈夫かなぁ・・と心配になり、その後もそっとその男性を見守りながら乗り換えのホームへ行きました。

白杖を持っているけれど、あまり役立てていないようで、ホームの柱にぶつかってしまいました。次にまた柱にぶつかりそうになった時は、「ぶつかりますよ」と誘導しました。「どちらまでですか?」と聞くと、「大丈夫、〇〇駅だから」と言って、その〇〇駅方面ホームへと向かい、ホームの柵の電車の乗り口ではない場所で待っているのです。

その前のやり取りから、あまり構って欲しくないのかなと感じていたので、電車が来てから誘導しようと思い、後ろにいました。

電車が来ると、案の定そのまま目の前の柵にぶつかり、どちらが入り口かわからない様子のその男性。私はすかさず手を出してサポートし、電車に一緒に乗り込みました。

乗った後その男性は、私の手を取って「ありがとうございました。ありがとうございました。」と何度もお礼を言いました。そのまま優先席に連れて行き、私はそっとその男性が見える席に座りました。

 

その男性の姿はまさに自分を映している鏡のようで、涙が溢れて来ました。その時の自分は『全部一人で頑張るんだ』と、仕事も家庭も力が入っていた時だったからです。そんな自分の姿と、柱にぶつかり、壁にぶつかりしながら、人の助けは借りずに進もうとしている・・その男性の姿が重なり、私へのメッセージのように感じました。

 

私は、その出来事を通して、その時初めて自分の姿に直面しました。

私を手助けしようとしている人が周りにいたかもしれない・・そんな風に考えると、「あぁ、あの時も・・」「あぁ、この時も・・」と自分の頑張っている姿がフラッシュバックしました。

この頑張っていた時の自分を振り返ってよく観てみると、「人を信頼していない」というあり方でした。「人はあてにならない、1人で頑張らなくては」と力を入れている自分に気づき、肩の力がすっと抜けた体験でした。

 

 

みなさんにも様々な出来事から、それぞれに気づきを得た・・という体験があるかもしれません。

私たちは、体験から学び、成長することができます。

人の成長には二通りあります。

一つは外側の成長で、子どもの時は体が大きくなったり、何かができるようになったりする、目に見える成長です。大人自身でも外側の成長についてはわかりやすく、何かの資格を取得したり、仕事で成功したり・・とそのことを獲得するための行動もわかりやすいです。

 

もう一つは内側(Be)の成長です。心で何かを感じたり、頭で考えたり、物事をどう捉えるか…などに対しての成長です。

内側(Be)の成長は自分自身ではわかりにくいものです。

前述した私の体験は、一見私自身には全く関係のないような出来事に見えますが、“体験している時”の自分の気づきをキャッチすることで、内面の成長へと繋がります。

 

内面(Be)の成長は、何かに対しての気づきや発見から認識することができます。それまで困難だと思っていたことが全く簡単に感じたり、振り返った時に「あれ?出来てる」「苦手だったことが大丈夫になってる」と変化が自然に起きていることに気づくのです。その変化に気づいて初めて、内面の成長に喜びを感じます。

人生の出来事全てが成長の機会なのかもしれません。

何気ない日常の中にも。旅に出て初めての場所や行動の中にも。

私が体験した出来事からのメッセージは、気に留めなければ見過ごしていたかもしれません。でも、その時の自分自身の体験の内側で何が起きているのか。どんな気づきがあるのか。ちょっと俯瞰して見てみると、自分の中に何かしらの印象が残っているかもしれません。

 

新しいエネルギーが地球に入っている今の時代、このような自分の内面の気づきが成長を加速度的に促してくれます。

今、〇〇と考えているなぁ。

今、〇〇という感情があるなぁ。

と、自分を俯瞰し、観察し続けるだけです。

すると何かに気づき、それが内面の成長の大きな一歩となることが大いにあるのです!

ひとつポイントは、“観察”するだけ。“反省”ではありません。

反省は“今の自分”を否定することに繋がります。「自分はだめだ」と否定し、反省することによって、同じことが繰り返されます。

自分を受け入れ、ただそのままにし、そして新しい次の瞬間の“今”を肯定的に生きることが、成長していく自分を手に入れるポイントです。

さぁ、新しい“今”を体験して、新しい時代を軽やかに、楽しく、一緒に歩んでいきましょう。


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