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競うこと・争うことのない世界

近所の公園に大きな3本のヒマラヤ杉があります。まるで“すてきな三にんぐみ”という絵本に出てくる三角帽子の三人組のようで、いつも物語を思い出して胸がほっこりします。

つい最近まで茶色の枯れ木のようだったこの3本の樹も、みるみると新芽が吹き出し、きれいな黄緑色に変化しています。この日々の変化を物語でもみるように楽しみにしている私です。

 

 

先日、自然保育についての話し合いの席で、自然環境やESD(持続可能な開発のための教育)についての議論が行われました。それは、地球のためにみんなが真剣に考えている場で、今の地球環境の危うさや経済市場社会の歪みなどを真剣に議論し、熱のこもった意見が飛び交っていました。

その議論の後、熱弁していた一人が、「熱くなり過ぎたかなぁ」とぼそりと呟いていました。

その人の自分を振り返るその姿は、好ましく思いました。自分の意見に固執するのではなく、全体を大きく捉えることが、こうした議論には大切です。そのためにはその時の“自分”が見えていることがポイントです。

自分が言ったことを冷静に俯瞰して見ることができていると、このような言葉がぽろっと出てくることがあるのではないでしょうか。

 

こうした熱い議論の場で、たまにこんなこともあります。それは、“意見”を戦わせるうちに、“自分”が戦ってしまうということです。

例えば、自分の意見が受け入れられないと機嫌が悪くなってしまうとか、自分の意見を通すことに必死になっているとか・・

全体の議論の流れに意識を向けるよりも、“自分の言い分”だけに意識が向いている状態です。

このように、“自分の意見”に固執している時は、“自分”イコール“意見”になってしまっているので、“意見”が受け入れられないと“自分”が否定されているように感じてしまいます。

 

 

私たちは、自分の姿が見えていないことが多々あります。

自分に力が入って“これが正しいんだ”と意固地になっている時は、特に周りのことも見えなくなっているかもしれません。

そういう時の私たちは、自分の頭の中で作り上げた“こうでなければならない”とか“こうするべきだ”という“幻想”を見ていて、周りの人の存在すら気づけていないことがあります。

周りの人と戦う必要はないのに、敵が現れているかのような感覚になっているのです。その時、頭の中では“いかに相手を負かすか”という勝ち負けの思考になっています。

 

過去2000年間のうお座のエネルギー※ブログ「新しい時代の変化」参照 の時代では、追いつけ追い越せと競い合いながら科学や技術が進歩してきました。それは、『もっと、もっと』と上を目指す思考です。

その上を目指す思考が社会の為というより、自分の“利”(目に見える形の利益)を得るために『もっと勉強して、良い学校に入って、良い企業に勤めて、もっとお金を稼いで…』と個の競争をあおる教育になってしまいました。

今現在はすでに新しいアクエリアスのエネルギーの時代へ移行しています。この新しい時代には、競争原理の思考はもう古く、全く新しい思考が求められる時代へと突入しているのです。

 

でも多くの私たち大人の思考は、競争原理の思考です。

「自信が無い」「頑張らないと負ける」「もっと成功するために」という考えが浮かぶのは、その競争原理の思考から出ています。

自分を誰かと比べて「自分はまだまだだなぁ」と感じたり

自分より弱い人を見て「自分の方が勝っている」と優越感に浸ったり

自分と同等の人を見て、「負けないように努力しなければ」と力が入ったり・・

こうした感情や体の感覚も、競争の思考から生まれてくるものです。

 

また、“競うから良いものが生まれる”という意見もあると思います。

それは、良いもの・ことを生むための競争です。“もの”に対しての競争によって社会や人が豊かになる・・ということが名分です。

でも人は往々にして、競っているのは“もの”や“こと”なのに、“人間同士”が競っているような錯覚になってしまいます。これでは、“人同士”に優劣をつける結果となります。

ある人からこう言われたことがあります。

「競争心って必要だよね。だから、クラス対抗にして、クラスの団結を高めるんだよ。」

一見正論に聞こえます。

でも、この競争では“相手を負かして、自分たちが優越感を得る”という風に捉える子どももいるのではないでしょうか。

競技戦の始めに宣言される“スポーツマンシップに則り・・”という言葉は、その競技のみを競うことで、“人同士”が競うこととは違うという宣言なのです。

 

私たちは、“競う”という思考から、存在そのものに対して“否定する・される”、“脅かす・される”、“優越感を感じる”“劣等感を感じる”・・というようなことがあるのではないでしょうか。

自分を含めた“人の存在”そのものに優劣はつけられません。

 

 

人が競うこと・争うことのない世界こそ、私たちが実現したい世界なのです。

そういう社会・世界を実現可能にするのは、私たち一人ひとりが競争の思考から抜け出し、新しい思考を手に入れることです。

その新しい思考とは、競争原理から分かち合いの原理へと移行することから始まります。

そして、新しい思考で新しい教育・新しい経済・新しい社会を創っていこうではありませんか!


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