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2016年2月

“あり方=Be”から生まれる肯定的な世界

先日ある公園の前を通りかかると、濃いピンク色の花が揺れているのが見えました。梅かな?と思い近づくと、桜でした。冷たい風が吹いていてまだまだ冬だと思っていたけれど、その桜の花を見て、そこに春を見つけたようで嬉しくなり、私の心もぽっと暖かくなったような体験でした。

 

 

世の中には様々な育児書があります。先日も本屋で見かけたのは「天才を育てるには、妊娠中に胎児に対して〇〇するべき」というような内容が書かれていたり、「頭のいい子に育てるには」とか「ほめる子育て」「叱らない子育て」などなど、実に様々なものがありました。そして、次の日に見かけたインターネット上の記事では「ほめる子育ては間違ってた!」というものまで。

一体何を信じたらいいのかと、世の子育て中のお父さん、お母さんが振り回されています。

これらの本や記事の内容のほとんどは“やり方:How to”本となっています。

初めて子育てする人にとっては、右も左もわからず、そこに書いてあることをまずはやってみる・・という人もいるでしょう。それも悪くはありません。

でも知っていてもらいたいのは、“子どもは十人十色”そして、その子どもに関わる大人も“十人十色”だということです。

子育て、保育、教育は、“やり方”だけでは、通用しないものです。

 

私たちは、「どうやるのか?」と、どこかに『答え』があるように考えがちです。

「子どもを上手に育てる方法は?」「どうやって子どもを育てたらいいのか?」という“やり方”の答えを求める思考のパターンがあります。

なので、「ほめる子育て」とか「この年齢ではこう接するべき」というように断定的に書かれていると、“やり方がわかった気”にさせられます。

でも実際にやってみると、口先だけでほめてみても、子どもには見抜かれてしまったり・・と、上手くいかないことも多々あります。そして、上手くいかないと『私は子育てに向いていないのかもしれない…』というように自分を追い込んでしまう人もいるかもしれません。または、『うちの子には無理だわ』と子どものせいにしてしまう人もいるかもしれません。

 

先日、あるお母さんからこんな話を聞きました。

「保育園の保護者会で、Aくんはリレーで負けると悔しがって泣いて困るという話が出ました。でもBちゃんのお母さんからは、うちの子は全く競争に無関心で困るという話が出て、みんなでやっぱり悔しがって泣くような体験をした方がいいよねということになったんです。」

というようにこの話は“悔しがることは良いこと”として結論づけられていました。

でも、実際には、“良い”も“悪い”もなく、『Aくんは、負けると悔しがって泣いた。そしてBちゃんは全く競争には関心がない。』というだけの話です。

比較して何かを評価するようなことでもありません。それは個々に違いがあるだけです。

このように、私たち大人は、どっちが“良くて”どっちが“悪い”と、評価や批判をしてしまいがちなのです。

何かが良くて、何かが悪いという話ではありません。

そして『じゃあ、どうしたらいいの?』と、すぐに“やり方”の思考になってしまいます。

 

今は一人ひとりの個性や得意分野を伸ばす教育をしていくことが求められる時代です。今までの古い思考パターンの『〜でなければならない』とか『どうやるか』という考えから抜け出すことが必要です。

 

そのためには、私たち大人の視点を180度変えてみてください。

『どう育てる』とか『何をさせる』という“やり方”の視点ではなく、

『この子は今、何を感じているだろう?』

『この子は今、心の中で何を体験しているだろう?』

と、子ども一人ひとりの“内面の変化や反応”と“外側で起きていること”の“あるがまま”と“ないがまま”を認識することが大切です。

これが“ありのまま”を観るということです。

 

大人側だけの角度から視点を子ども側へ移すこと。

子どもの立場に立つ…まるで子どもと一体になり、一緒に体験しているような視点に立つということです。

すると“自分はどう子どもと関わるか”が、自然と出て来ることでしょう。

例えば「悔しいんだね・・」とその子の状態を承認・共感するような言葉が出て来る・・とか、「一緒に走ろうか!」と気分転換を促す言葉が出て来るとか、“何もしないことをする”ということもあるかもしれません。

その時に自分の中から行動や言葉が自然と湧いてくるのは、“思考”の中からではありません。

“ハート”(心)から湧いて来るものです。

 

私たちが普段使っている“思考”は、“やり方”を探しています。

これからの新しい時代に私たちが手に入れていくものは、“あり方=Be”です。

“あり方=Be”とは、“誠実さ”“平和・平安”“優雅”“寛大さ”“幸福”というような人生の質の現れです。

『自分はどうありたいか?』

『子どもにとってどういう存在でありたいか?』

という“あり方=Be”を持ち、子どもと関わることで、そこから肯定的な言動が生まれてきます。

肯定的な言葉や行動は、肯定的な体験を子ども達の中に残します。

その一つひとつの体験が、子どもの力となり、子ども自身が将来何かの壁にぶつかった時に、その肯定的な力が大きく影響するのです。

 

 

子ども達は、これからの新しい世界を創っていく人材です。その子ども達が伸び伸びと生きる土台を創っていくのは、私たち大人。

ダライラマ法王もこう言っています。

『人類は個々人から構成されていて、それらの個人が彼ら自身の内で、より幸せで平和であるならば、私たちは幸せで平和な社会を達成することになるのです。…人間性というものは本質的には肯定的だと信じています。』

私たち一人ひとりが、お互いに対してもっと愛情にあふれ、感謝して、全てを肯定的に表現することで、世界全体が幸福へと向かっていくのではないでしょうか。




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“自信”と“恐れ”

春一番が吹いた日の朝。風が窓ガラスを叩き、まるで台風の様でした。何か飛んで来て窓ガラスが割れるかも…という心配が浮かんだ次の瞬間、ベランダの植木が急に心配になり慌てて見に行きました。そこには、しっかりと根を張り、大風に逆らうことなくただ揺れている植木たち。まるで「大丈夫、大丈夫」とでも言っているような、どっしりとしたその姿に力づけられました。

 

 

先日、ある専門学校に招かれ、講座を行いました。私の講座は、体験と座学を繰り返す方式で行い、実生活や実際の現場で“自分なりに取り組んでみよう”という気持ちになることがねらいです。

講座が終わった後、一人の学生がぽか〜んとしていたので、思わず「どうだった?腑に落ちない所がある?」と声を掛けました。すると、

「すごくよくわかりました。今日の内容を思い出しながら自分の中で消化したいと思います。でも、自信がないんです。私にできるかなぁ…」

という返事でした。

その講座の内容は、“概念”や“知識”を覚えるという内容ではなかったので、体験を整理するために少し考える必要があったようです。

それと同時に、「自信がない」という言葉が人の次の可能性への思考を止めていることにも気づきました。

 

その翌日、自宅でゆっくり片付けをしていると、玄関のチャイムが鳴り、出てみると「最近引っ越して来られたようなので、重要な確認事項がありまして伺いました」と30歳くらいの男性がインターフォン越しに見えました。

引っ越したばかりなので、自治会の何かだと思いドアを開けると、NHKの集金に来たとのこと。でも家にはTVが無いので、必然的にNHKも観ていません。それで、支払いも抵抗しましたが、「視聴率が1%にも満たない“おかあさんといっしょ”などの教育番組の制作費用がこの受信料で賄われているんです。」の言葉に負けて、支払いました。そこで、私は「嫌な顔されることが多いでしょ?大変ね」とその男性に言うと、

「そうですね。でも、ぼくのことを嫌っている訳ではないので…」

と、笑顔で応えました。

その男性の最初から最後までにこやかで且つ毅然とした態度に、その源が見えたような気がしました。

それは、自分の存在自体に対する絶対的な“信”でした。

 

「自信がない」という人、またその言葉が口癖のようになっている人は多いのではないでしょうか。

 

実は、“自信”というようなものは、“無い”のです。

“自信をつける”“自信を持つ”“自信が出る”…などと、どこかに“自信”というようなものがあるかのように思っている私たちですが、実態がある訳ではありません。

そして、「自信がない」と感じている時に“ある”ものがあります。

それは“不安”や“恐れ”です。

 

「自信がない」と自分で言っている時やそう感じている時の自分自身をよく観察してみると…

例えば、仕事でプレゼンをする場面、研究発表会やピアノなどの習い事の発表会で、人前に出る前に「自信がなくてドキドキする」ということがあるのではないでしょうか。

その時の自分を観てみると、「失敗したらどうしよう」「ヘマをして恥をかいたらどうしよう」などの“不安”や“恐れ”があります。

“自信”がどこかに行って無くなってしまった訳ではなく、“不安”や“恐れ”があるだけなのです。

 

“不安”は“恐れ”です。

何かに“不安”を感じる時は、その何かに“恐れている”時です。

そして、その“恐れ”には、何も意味がありません。

「“恐れ”が出ている自分はダメだ…」とか「“恐れている”のは臆病だからだ」などということでもないのです。

“恐れ”は、単なる脳みそ(思考)の反応です。

 

 

「今、不安が出ているな・・私」

「今、恐れの反応が出て来たな・・私」

「今、自信がないと思っているな・・失敗する(間違える・できない)ということを恐れてるんだな・・私」

と、もう一人の自分が高見から自分のことを眺めるように、観察してみて下さい。

客観的に観ることができ、その“恐れ”が「反応なんだ」と眺めることができるようになると、その“恐れ”の反応は消えてしまうでしょう。

すると、力が湧いて来るような感覚が感じられます。それが“恐れ”の反応が消えた証拠で、“自信が出て来た”という感覚かもしれません。

 

 

「自信が無い」「自信がほしい」と“自信”を追い求めるのではなく、“恐れ”を認識することが大切です。

以前のブログ『場を育む』でも書きましたが、“恐れ”というものも実態はありません。自然と出て来るガスのようなものです。そして、勝手に出て来るものです。

その“恐れ”の反応に気がついたら、「あ、出て来たな〜」とただそのままにしておくと、どこかへ行ってしまいます。

その時、“恐れ”の反応にこだわって、どっぷり浸っていると、自分のあり方そのものが“恐れているあり方”になってしまい、“恐れ”の反応から抜け出すことが難しくなります。

“恐れ”の反応と“自分”とを区別することが大切です。

 

“恐れ”の反応が消えると、自分の存在自体への信頼、“信”が生まれます。

これこそが本来の“自信”なのです。

 

一人ひとりが自分への“信”と他者への“信”を手に入れる時、世界に蔓延している“恐れ”(という反応)が消え、世界は“信”で満たされ、個々が活き活きとして輝く人生を生きることが可能になるのではないでしょうか。



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“一緒にいる”ということ

私は雪山が大好きです。特にこの時期の雪山は幻想的。樹々の枝先一本一本が凍って雪が付くと、砂糖をまぶしたお菓子のようです。そこに陽が差すとキラキラと輝き、まるで天然のクリスマスツリー。シーンとした雪山の中で耳を澄ますと、時折聞こえるサラサラサラ・・と樹から落ちる雪の音が静かに聞こえて来ます。

「寒い所が嫌い」と言っている友人にこんな風に大好きな雪山について熱く語りながら、幻想的な雪山を再体験している私です。

 

 

以前、保育園で子どもと保育者のこんなやり取りをたまに見かけました。

1歳児のAくんがおもちゃで遊んでいる時のことでした。Aくんはそのおもちゃで何かやりたいことのイメージを持っていました。でも、思うように出来なくて近くにいた保育者を呼びに行きました。

保育者は抱っこをされたくて来たのだと思い込み、そのまま抱き寄せました。その子は抱かれたかった訳ではなく、そのおもちゃで一緒に遊んでもらいたかったので「いや〜!」と拒否して逃げて行きました。

 

また別の時には、どんぐりを帽子の中にたくさん集めて得意になっていたBくんが「ほら、みて〜!」と、少し離れたところにいた保育者に見せに行きました。すると保育者は、「あ、どんぐりあったんだね。どんぐりの殻むける?」…と、Bくんの集めたどんぐりを一つもらうと、どんぐりの殻を剥き始めました。Bくんは「ふ〜ん・・」と言って、その保育者から離れて行きました。

 

このように、子どもが大人に訴えたかったことと、大人の対応の不一致が生じることは多々あるのではないでしょうか。

どんなに小さな子どもでも、自分がしたいこと、自分の興味が向いている方向性があります。

その子どもに対して、子どもの意図とは反して、大人が自動的に抱き上げたり、何かをやってみせたり…ということがあります。

無意識に子どもを抱っこしたら、なぜか泣き出してしまった。

というようなことがあるのではないでしょうか。

もちろん、抱き上げる必要のある場面も、一緒に遊ぶ場面もあります。

でも、その対応の行き違いがあることもあります。

 

これが、子どものイヤイヤ期の時期だったらどうでしょうか。

子どもは自分のやりたかったことが思うようにできないイライラと、やりたいことが大人にうまく伝わらないもどかしさから、癇癪を起こしたり、急にぐずったりします。大人は「イヤイヤ期だから仕方ない」と、本当に子どもが伝えたかったことに目を配ったり耳を傾けたりすることに配慮しないのではないでしょうか。

 

なぜこのような対応の不一致が起きるのでしょうか。

 

それは、大人が子どもを“すでにいつもの子”として見ているからです。

“いつもこの子はこうだから…”

“5歳になったからこうだ…”

“毎年この時期はこうだから…”

などと、“過去”を通して目の前の子どもに関わっているのです。

 

その時の大人は、“子どもと一緒にいない”状態なのです。

目の前に来た子どもと、本当には一緒にいなくて、自分の頭の中の“考え”や“概念”と一緒にいます。

その“考え”や“概念”には、子どもへの“評価”や“批判”…例えば「なんでこの子はいつもこうなんだろう」とか「もっとこういう風になってほしいのに」「もうそろそろ〇〇ができるようになってもいいんじゃないか」などのことも含まれます。

 

今、近づいて来た子どもがどのような表情で、どんなことを考えて、どんな様子で大人に関わりを求めて来たのか。

自分の頭の中の“考え”から抜け出して、本当に“一緒にいる”と子どもの心が手に取るように伝わって来るものです。

これは“やり方”ではなく、子どもに寄り添っている“あり方”から来ます。

 

“一緒にいる”というあり方が手に入ったとき、子どもに自分の感じていることが自然に伝わるということが起きます。

そして、子どもとの間に共感が生まれます。

子どもの感動を一緒に体験します。

子どものチャレンジを一緒に体験します。

子どもと一緒にゆったりしている時には、このような体験をしたことがある人も多いのではないでしょうか。一度でも二度でもこの体験がある人は、普段の生活の中でもその体験を思い出しながら試してみて下さい。

ゆったりした時間以外でも、この感覚(一緒にいる)を創り出すことができるのです。

 

 

人と“一緒にいる”というあり方でいると、人のことも自分のことのように喜び、悲しみ、怒りを感じます。

人との間に分離感がなくなり、一体感を感じます。

人だけではなく、動物や植物に対しても、慈しみの心を持つことができるようになるでしょう。

私たち一人ひとりが、“一緒にいる”というあり方で人との一体感が生まれることによって、戦争がなくなり、飢餓や難民を作らない世界に変わると信じています。




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“大人さ”とは?

先日読んでいた本の中に、一千万倍率まで拡大できる器材で植物の研究をし、その結果が書かれていました。

『植物にも外部からの刺激に対して、喜びや怒りなどの感情がある。シダの葉を刃物で切りつけるとけいれん発作を起こして苦痛を現し、やがて静止して最後に死を示す。』

この文章を読んだ後、カラカラに乾いた私の家の植木に水をあげながら、思わず「ごめんね」と声を掛けた私でした。

 

 

子育ては、大人がいろいろと試される機会です。子ども達の突拍子もない行動、大人の思い通りにはならない、きちんとしていて欲しい時に限ってなにかを仕出かす…。その度に、“大人がどれだけ大人であるか?”が試されます。

 

先日、2人の息子(4歳と小1)がいるお父さんからある質問を受けました。

「うちの子たち、全然言うこと聞かないんだけど、どうしたら言うこと聞くようになるの?」

何があったのか、よく聞いてみると、

・デパートのエスカレーターを走り、人に迷惑をかける。

・おもちゃ屋に行くと、なかなか帰らない。

・レストランでは行儀が悪く、みっともない。

などなど・・・

同じように手を焼いている人も多いのではないでしょうか。

保育園や幼稚園で例えると、

・公共の場所(公園など)で園児が他の親子を押しのけて遊んでしまう。

・自由遊びの時間が終わり、呼びかけてもなかなか片付けをしない。

・食事中、おしゃべりばかりでなかなか進まない。

などなど・・

家庭での子育ても、保育園・幼稚園での生活でも、同じような悩みはつき物です。

 

先ほどのお父さんに、そういう時はどうしているかを聞くと

『走ったらダメ!他の人に迷惑でしょ!』

『早く帰らないとご飯の時間になっちゃうから帰るよ!』

『そんな食べ方をしてると大人になってから恥ずかしいのは君だよ!』

と、大きな声で怒っている。でも全然言うことをきかなくて困っている…とのことでした。

 

子どもに言うことをきかせたいと思えば思うほど、“聞かせる”ために、声が大きくなります。言葉(説明)も多くなります。

でも、そうすればそうするほど、子どもは聞かなくなるものです。

 

子どもには防衛本能があり、大きな音や不快になるような会話、特に夫婦喧嘩などの時には、何かに没頭したり、寝てしまったりして外部の音をシャットアウトします。

例えば、夫婦喧嘩をしている目の前で子どもがお絵描きに没頭している…という場面では、子ども自身が聞きたくないことを自動的にシャットアウトして、自分を守っている状態のことがよくあります。

 

 

「大きくなってから困るよ」「人に迷惑なんだよ」「もう時間だから…」などの説明をいくら並べても、子どもには届きません。

大きな声で怒鳴っても、子どもの耳には入りません。

以前『言葉のエネルギーについて書きましたが、言葉は“意味”と“音”に分かれます。

“意味”をどんなに並べても、その言葉の“質”が「言うことをきかせる」というものなら、子どもには「言うことをきかされる」と届きます。

どんなに大きな声(音)で怒鳴っても、その声は耳に届いていない事が多々あります。

 

保育園のお昼寝時に、こんな経験があります。

もう寝ている子どもがいて、静かにしなければならない時に、まだ起きている子ども達が興奮状態になって大はしゃぎしている…ということが何度かありました。

その時の自分の状態が「早く寝かせなければ」「静かにさせなければ」という時は、何を言っても言葉が全く子どもに届きません。

一方で、自分が落ち着いていて、飛び跳ねている子ども達を目の前にしても、それを冷静に見られる状態の時は、

『もう寝ようね』

と静かに言うだけで、その場がすーっと静まってきて子どもが自然と寝てしまいます。

こういう時の『もう寝ようね』という言葉の中には、「安心を与える」という“質”と、ストレートに子どもに響く“音”が含まれているのです。

 

 

自分が言いたい事だけを言っている時…何か理由を並べたり、説明をしたり、心配事を言ったりしている時ほど、人には伝わりません。

自分が伝えたい質(愛・平和・安定など)がはっきりしている時…何かしてほしいこと、こうしたいというはっきりとしたビジョンを持っている時、人にはその“質”が伝わるのです。

 

子どもに限らず、人に何かを伝える時に大切なことは、シンプルな言葉です。

そこに“意味”と“音”が乗った時に、その伝えたいことの“本質”が伝わります。

 

人は往々にして、自分の本心を隠しながら生きています。

“人に迷惑をかけることを恐れながら子どもを叱っている”

“本当はこのことには賛成ではないけれど、園の方針だから言わなければならない”

子どもには本心が伝わりやすいものです。

そして、本心を隠しているということは、自分にも嘘をついている状態でもあります。

 

「迷惑をかけたくないって思っているんだな・・私」

「イヤイヤ言っているんだな・・私」

このように、“今”自分の中にある本心を知っている。認識している。ということが大切です。

そして、叱るのか叱らないのか。言うのか言わないのか。やるのかやらないのか。という選択をするだけです。

もし、叱ることを選んだとしても、きっと子ども達には伝えたいポイントは伝わることでしょう。

これは、自分に言い聞かせながら嫌なことをする、ということとは違います。

 

私はよく子ども達にこんな風に言っていました。

「私ももう少し遊びたいんだけどね・・もう帰る時間になっちゃったんだよ。」と、胸の内を明かしていました。

すると、子ども達は

「しょうがないね。じゃ、かえろうか」

となるものでした。

 

上から目線ではなく、同じ立場の人として言葉を発する…というのは、子どもと心が通じ合う瞬間でもあります。

上から目線ではないけれど、このやり取りに責任を持てる“大人である”というあり方が必要です。

 

 

最近の虐待の事件などを見ていると、大人が子どもよりも“子どもである”ように感じられます。

子育ては、大人が「“大人である”とはどういうことなのか?」

ということを問う機会なのだと思います。

 

保育士・幼稚園教諭という仕事は“大人さ”が求められます。

父親になる・母親になる・・ということは、日常生活の中で“大人さ”が求められているのです。




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