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“あり方=Be”から生まれる肯定的な世界

先日ある公園の前を通りかかると、濃いピンク色の花が揺れているのが見えました。梅かな?と思い近づくと、桜でした。冷たい風が吹いていてまだまだ冬だと思っていたけれど、その桜の花を見て、そこに春を見つけたようで嬉しくなり、私の心もぽっと暖かくなったような体験でした。

 

 

世の中には様々な育児書があります。先日も本屋で見かけたのは「天才を育てるには、妊娠中に胎児に対して〇〇するべき」というような内容が書かれていたり、「頭のいい子に育てるには」とか「ほめる子育て」「叱らない子育て」などなど、実に様々なものがありました。そして、次の日に見かけたインターネット上の記事では「ほめる子育ては間違ってた!」というものまで。

一体何を信じたらいいのかと、世の子育て中のお父さん、お母さんが振り回されています。

これらの本や記事の内容のほとんどは“やり方:How to”本となっています。

初めて子育てする人にとっては、右も左もわからず、そこに書いてあることをまずはやってみる・・という人もいるでしょう。それも悪くはありません。

でも知っていてもらいたいのは、“子どもは十人十色”そして、その子どもに関わる大人も“十人十色”だということです。

子育て、保育、教育は、“やり方”だけでは、通用しないものです。

 

私たちは、「どうやるのか?」と、どこかに『答え』があるように考えがちです。

「子どもを上手に育てる方法は?」「どうやって子どもを育てたらいいのか?」という“やり方”の答えを求める思考のパターンがあります。

なので、「ほめる子育て」とか「この年齢ではこう接するべき」というように断定的に書かれていると、“やり方がわかった気”にさせられます。

でも実際にやってみると、口先だけでほめてみても、子どもには見抜かれてしまったり・・と、上手くいかないことも多々あります。そして、上手くいかないと『私は子育てに向いていないのかもしれない…』というように自分を追い込んでしまう人もいるかもしれません。または、『うちの子には無理だわ』と子どものせいにしてしまう人もいるかもしれません。

 

先日、あるお母さんからこんな話を聞きました。

「保育園の保護者会で、Aくんはリレーで負けると悔しがって泣いて困るという話が出ました。でもBちゃんのお母さんからは、うちの子は全く競争に無関心で困るという話が出て、みんなでやっぱり悔しがって泣くような体験をした方がいいよねということになったんです。」

というようにこの話は“悔しがることは良いこと”として結論づけられていました。

でも、実際には、“良い”も“悪い”もなく、『Aくんは、負けると悔しがって泣いた。そしてBちゃんは全く競争には関心がない。』というだけの話です。

比較して何かを評価するようなことでもありません。それは個々に違いがあるだけです。

このように、私たち大人は、どっちが“良くて”どっちが“悪い”と、評価や批判をしてしまいがちなのです。

何かが良くて、何かが悪いという話ではありません。

そして『じゃあ、どうしたらいいの?』と、すぐに“やり方”の思考になってしまいます。

 

今は一人ひとりの個性や得意分野を伸ばす教育をしていくことが求められる時代です。今までの古い思考パターンの『〜でなければならない』とか『どうやるか』という考えから抜け出すことが必要です。

 

そのためには、私たち大人の視点を180度変えてみてください。

『どう育てる』とか『何をさせる』という“やり方”の視点ではなく、

『この子は今、何を感じているだろう?』

『この子は今、心の中で何を体験しているだろう?』

と、子ども一人ひとりの“内面の変化や反応”と“外側で起きていること”の“あるがまま”と“ないがまま”を認識することが大切です。

これが“ありのまま”を観るということです。

 

大人側だけの角度から視点を子ども側へ移すこと。

子どもの立場に立つ…まるで子どもと一体になり、一緒に体験しているような視点に立つということです。

すると“自分はどう子どもと関わるか”が、自然と出て来ることでしょう。

例えば「悔しいんだね・・」とその子の状態を承認・共感するような言葉が出て来る・・とか、「一緒に走ろうか!」と気分転換を促す言葉が出て来るとか、“何もしないことをする”ということもあるかもしれません。

その時に自分の中から行動や言葉が自然と湧いてくるのは、“思考”の中からではありません。

“ハート”(心)から湧いて来るものです。

 

私たちが普段使っている“思考”は、“やり方”を探しています。

これからの新しい時代に私たちが手に入れていくものは、“あり方=Be”です。

“あり方=Be”とは、“誠実さ”“平和・平安”“優雅”“寛大さ”“幸福”というような人生の質の現れです。

『自分はどうありたいか?』

『子どもにとってどういう存在でありたいか?』

という“あり方=Be”を持ち、子どもと関わることで、そこから肯定的な言動が生まれてきます。

肯定的な言葉や行動は、肯定的な体験を子ども達の中に残します。

その一つひとつの体験が、子どもの力となり、子ども自身が将来何かの壁にぶつかった時に、その肯定的な力が大きく影響するのです。

 

 

子ども達は、これからの新しい世界を創っていく人材です。その子ども達が伸び伸びと生きる土台を創っていくのは、私たち大人。

ダライラマ法王もこう言っています。

『人類は個々人から構成されていて、それらの個人が彼ら自身の内で、より幸せで平和であるならば、私たちは幸せで平和な社会を達成することになるのです。…人間性というものは本質的には肯定的だと信じています。』

私たち一人ひとりが、お互いに対してもっと愛情にあふれ、感謝して、全てを肯定的に表現することで、世界全体が幸福へと向かっていくのではないでしょうか。




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