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挑戦と挑発

先日、「太陽系第9惑星発見か。」というニュースで、その星の質量は地球の10倍で、冥王星は質量が少なくて準惑星ということを知りました。地球上では質量と重量は等しいけれど、地球の外に出ると質量=重量ではないという、この宇宙の不思議を感じながら夜空を見上げていると、オリオン座の下にひときわ輝く星シリウスが目につきました。その光に見守られているように感じ、ホッとした瞬間でした。

 

 

新聞に“安倍首相は年明けから野党を批判する発言を連発。「挑戦の年」と言いながら「挑発」している。”いう内容の記事がありました。

それを読み、面白い視点だと感じました。私たちも子ども達の「挑戦」(チャレンジ)と称して、「挑発」しているかも知れないと思ったからです。

 

自然のなかで保育をする自然保育では、子ども達の「挑戦」の場を多く目にします。

以前、4歳児の女の子Aちゃんが崖とも呼べるような急な斜面を、5歳児の男の子達の後について登り始めたことがありました。

4歳児3月生まれのAちゃんには、ちょっと厳しいかなと思った私は、

Aちゃん、あっちからも登れそうだよ」

と、易しい斜面の方を指しました。

でもAちゃんは、

「ううん。こっちいく」

と、まっすぐにその急斜面を見据えていました。

決意を固めた瞬間でした。

何度も足が滑り、登ってもまた滑り落ち、涙ぐみながらも絶対に諦めないAちゃんの姿に私は感動しました。

これが、「挑戦」の姿だと思います。

 

また別の時には、4歳児の男の子Bくんも5歳児の活発なお兄さん達について行きたくて、崖のような急斜面を登り始めました。

でもBくんは、「やっぱりやめた」と言って、あっさり違う道へと行きました。

このこと自体は悪いことではありません。Bくんは自分で“やらない”ということを選択したのです。

 

このように崖があっても無くても、子どもは生まれてから毎日がチャレンジ(挑戦)です。

寝返りを打つこと、ハイハイをすること、歩くこと・・一つひとつが子ども自身のペースで、挑戦し、成長していくのです。

歩き初めの子どもが転んだと言って、「歩くのを失敗した」という人はいないと思います。

でも、大人はだんだん子どもの試み(挑戦)に対して、何か意味や解釈をつけるようになります。

 

「男の子なんだから、これくらいできるでしょ」

「もう大きいんだから、これくらい我慢しなさい」

「自分がやるって言ったんだから最後までやりなさい」

・・・と、“挑発”してはいないでしょうか。

 

〇〇だから出来て当たり前・・という中での挑戦(やること)は辛いものになります。「できるかな?どうかな?あぁ、できたね!」という感覚が挑戦です。「これくらいできるでしょ」と言われたら、やる気もなくなります。そして、大人にとって些細な出来事も、子どもにとっては挑戦と感じることもあります。大人でも初めて会った人に自分から話しかけることに勇気が必要な人もいます。そういう人にとっては、初対面の人と話すということが挑戦なのです。

 

自分で言ったことは最後までやらせなければならない・・というのは大人の解釈です。

子ども達には、“今”しかありません。子ども達は“今”を生きているのです。

“さっき言ったこと”“前に決めたこと”という“過去”からではなく、“今”やらない・・となったら、やりたくないのです。

また、“未来”への不安もありません。

「小学校行ったら困るよ」と言われても、子どもは“今”を生きているので、ピンと来ません。

“過去”にこだわるのも、“未来”に不安を感じるのも、みんな大人です。

 

こういう事から、だんだん子どものペースでの挑戦を温かく見守れなくなって、もっと頑張れ、もっと出来るはず・・とお尻を叩いているかもしれません。

 

“励ます”ことと、“挑発する”ことは全く違う“質”です。

“励ましている”つもりが“挑発していた”ということがあるかもしれません。

 

“励ます”という時には、「この子はできる」という確信があります。『大丈夫だよ、安心して挑戦してごらん』という大きい器で、愛の包容力のエネルギーを発するのです。

“挑発する”という時のあり方は、「出来て当たり前」や「できるものならやってみろ」というような、ちょっと意地の悪いエネルギーを発しているものです。

 

 

子どもでも大人でも、“安心”の場にいる時ほど力を発揮します。

“安心”という愛のエネルギーで包まれる時、人は自分がやりたいことを自由に表現し、自信を持ってそのことに取り組めるようになるのです。

世界が愛のエネルギーに包まれ、“安心”な世界になったらどうでしょう。

いじめもなくなるでしょう。

テロもなくなるでしょう。

戦争もなくなるでしょう。

そして、一人ひとりが自由に本当にやりたいことを表現できる世界になるのではないでしょうか。

そういう世界を創る第一歩は、私たち一人ひとりが

「どういうエネルギーを発するのか」

ということに意図的であることが大切なのだと思います。

 

『今、この瞬間、どんなエネルギーを発する自分なのか。』

それが世界平和の第一歩なのです。




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