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静かな時間をもつ

先日、淡い色の夕焼けに見とれて歩いていると、ピンク色の雲と薄い水色の空を背景に、遠くの森が影絵のように浮かび上がっていました。

真っ黒い影のその樹々の姿は、葉の一枚一枚が見える訳ではないけれど、切り絵のように繊細でした。

淡い夕焼けがあってこその濃い黒い影・・そのコントラストに心を奪われたひと時でした。

 

 

「なんだか今日は何も手につかないなぁ・・」

「今日は忙しいのに何一つ終わってない」

「忙しい日に限って、子どもがぐずる・・」

・・・という経験はありませんか?

気持ちだけが焦っていて、なかなかやる事が進まない…ということが誰にでもあるようです。

 

私は以前、保育園のお昼寝中によくこういう体験がありました。

子ども達を寝かしつけている時、自分の頭の中では

3040分経てば子ども達は寝始めるだろう。そうしたら、あの書類を作って、〇〇さんと話して、△△もできたらやってしまいたいな・・」

などと思いながら、子どもの横にいる・・でも、その日に限って子ども達はなかなか寝入らず、隣の子と突き合って興奮し始めたり、眠いけど眠れずに泣き出し、眠りそうだった子も目が覚めて泣き出したり…。

『早く寝て欲しい』『やる事が沢山ある』と頭の中で色々考えている時ほど、なかなか眠ってくれないものです。

そして、眠らない子ども達にイライラし始めると、なおさら寝ない・・という悪循環が起きる事がありました。

 

 

『忙しい』と言っているときは、自分を客観的に観ることができなくなっている事が多いようです。

『忙しい』という言葉で、気持ちがそわそわしたり、焦ったり・・

実際にやることが見えていないケースが多々あります。

実際にやることが見えているというのは、「まずはこれをやり、次にこれをやる。そして、〇〇が△時までで・・」と具体的な計画ができているということです。

『忙しい』という言葉には、「やることがいっぱい」という感覚と焦りや強迫観念があります。

“忙中閑あり”(ぼうちゅうかんあり)という、“どんなに忙しい中にでもわずかな暇がある”という言葉があるように、そのわずかな暇・隙間を体験できた時、心の余裕が生まれるのだと思います。

 

 

“頭の中がうるさいなぁ・・”

“色々なことに振り回されている気がする”

“忙しくて仕方がない”

という時におすすめなのが、意図的に静かな時間をもつということです。

忙しい、落ち着かない、焦っている…このような時にこそ、静かな時間を持つことによって、頭と心のリセットができます。

1日5分でもその時間をもつことで、心の余裕が生まれます。

 

おすすめの方法は、自分の呼吸を観察することです。

静かに、リラックスして、眉間に意識を向けます。

そして、眉間から、ゆっくり息を吐く・・ゆっくり息を吸う・・というように、眉間でゆっくりと呼吸をするイメージをします。

始めは5分間。慣れて来たら10分間。

長時間行う必要はありません。最長でも15分間を限度としてください。

集中できるように、タイマーをセットしておくと良いです。

 

やってみると、始めに気づくのは、自分の頭のうるささかもしれません。

「今日の夕食のおかずはどうしようかしら・・」

「今日はあれもやって、これもやって・・」

「そういえば、あのことはどうなったかな・・」

などなど、頭の中の思考は止まりません。

その思考を追いかけてしまうと、どんどんストーリーの中に入り込んでしまいます。

そのことに気づいたら、また意識を眉間に戻し、眉間でゆっくり息をしながら、その呼吸を観るだけです。

ただ思考が流れているだけ・・後ろで音楽が流れているかのように、ただ流しておくだけにします。

 

5分〜15分経ったら、ゆっくり意識を身体に戻しながら、自分の手をこすって、感覚を体に戻します。

 

「子どもにイライラしてしまってどうしたら良いかわからず、トイレにしばらく閉じこもった。」

という話をよく聞きます。

そんな時こそ、トイレのフタに座って、眉間に意識をおいて、ゆっくり呼吸をする・・を試してみてください。

心がリセットされて、少しずつ“隙間”ができるようになってきます。

 

 

最近はヨガが流行っていたり、ビジネスマンの間でも瞑想が流行っていたりと、心の静けさを求める人が増えているように感じます。

ヨガ教室に行かなくても、お寺に行ったりしなくても、簡単に静かな時間をもつことはできます。

このちょっとした静かな時間を持ち、静けさを自分に与えるだけで、“忙中閑あり”の“閑”を体験できるのではないでしょうか。

 

頭の中の思考もエネルギーです。そのエネルギーを正しく使えるようになることによって、余計な事にエネルギーを注がず、心身の健康を保つようなエネルギーの循環が始まるのです。



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