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肯定的な体験が創る肯定的な世界

いつも通る道沿いに、派手なピンク色の花をつけているサルスベリの木と名前はわからないけれど南国に咲いていそうなオレンジ色の花をつけている木が並んでいます。強い陽の光と青い空がその花たちを引き立て、そこを通るだけでも南国気分が味わえ、ちょっと嬉しくなる私です。

 

 

「あなたがやりたいと思うことだったらやりなさい」

これは私が小さい頃から母に言われて来た言葉です。

ピアノを習いたいと言った日。

バレーをやりたいと言った日。

幼稚園の先生になりたいと言った日。

その度にその母の言葉を聞き、「私は本当にやりたいのかな」と自問自答したことを鮮明に覚えています。

バレーはただチュチュを着てみたかっただけだという事に気づいて、やめましたが、ピアノは習いました。

ピアノはレッスンに行く度先生に叱られ、おまけに練習嫌いで、母は「嫌ならもうやめたら?」と言いましたが、私はなぜかやめたくないという思いでなんとか小学校3年から中学1年まで続けました。

幼い子どもでも、自分で選択した事は簡単にはやめないものなのだと、今保育の現場で見ていても確信があります。

 

ピアノは好きでした。でも先生が嫌いでした。それは「この子は出来ない子」として扱われていることを私は知っていたからです。このピアノの先生との関わりは、肯定されていないという体験でした。

記憶している最初の肯定された体験は、母の「あなたがやりたいと思うことだったらやってみたら」という言葉です。

 

人は自分を肯定されていると、実力以上の力を発揮するのではないかと思います。

先のピアノの先生のように始めから「ダメだ」と決めつけていると、子どもは自分の能力に自信が持てなくなり、「ダメな子」を演じてしまい、負のスパイラルに入ります。人から言われたネガティブな事を自分にも言い聞かせてしまうのです。

 

 

“自己肯定感”という言葉が多く聞かれるようになりました。

“自己肯定感”がない子にどのように“自己肯定感”を持ってもらうか。ということをテーマに、様々なプログラムがあります。

 

学生の時に「自分に自信があるでしょ?」と言われ、私にはその意味がわからず戸惑ったことがあります。「自信あります!」というように生活していた訳でも、特別なことをしていた訳でもなく、ただ楽しく過ごしていた私だったので、そんな風に言われ驚き、その時の私は、自信があるように見えることが悪い事のように聞こえてしまいました。

本屋へ行けば、「自信をつける方法」や「自分に自信を持つ方法」などの本で溢れています。自信が欲しい人が世の中に溢れているということです。

「自信があるでしょ?」と言って来た友人も「自信がほしい」と思っていたのかもしれません。

 

“自信”は“自分を信じる”ということ。

自分を信じるということの根底には大切な事があります。

それは、“世界への信”です。

“信”とは、“信じる”や“信頼する”というやり方(Do)ではなく、深い深い自己承認(自己肯定)や深い深い信頼があるというあり方(Be)です。

どんな自分であっても受け入れてくれる世界がある

どんな自分であっても認めてくれている社会がある

どんな自分であっても理解してくれている家族がいる

どんな自分であっても見守ってくれている大人がいる・友人がいる・人がいる・・

 

この自分を取り巻く“世界への信”があるから、自分への“信”に繋がります。それこそが、真の自己承認・自己肯定感なのです。

 

 

子どもが成長するスピードはとても早く、その成長過程での環境がその後の人生を大きく左右します。

“世界への信”を育むには、私たち大人はどうであったらよいのでしょうか。

私たち大人こそが“世界への信”を育む必要があるのだと思います。

大人になるにつれ、成長するスピードが遅く、ゆっくりになります。

それでも、“私は成長するんだ”と選択をした時点で、自分の内的な成長を認識できるようになります。

発達心理学の定義に、「人は誕生から死に至るまで発達し続ける」とあります。

外的な成長・発達が終わり、大人になると内的な成長・発達になります。

 

 

全ての人が“世界への信”を持った世界は、“肯定的な世界”となります。

肯定的な体験を積み重ねることによって、肯定的な世界が生み出されるのだと思います。

 

子育てが苦しいと感じたその瞬間

人との関わりに壁を感じたその瞬間

どうして自分だけが・・と感じたその瞬間

 

思い出して下さい。

世界はあなたを受け入れています。

世界は肯定的です。

世界を信じてみて下さい。

そのことが次の一歩を踏み出すきっかけとなるでしょう。

自分自身を観る・・世界への信を持って。

一緒に成長していきましょう。


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