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“傲慢な社会”から“謙虚な社会”へ

風が強い日に大きな樹に囲まれた森の中を歩くと、まるで樹々が何かを訴えているかのよう。ディズニー映画に出てくる大きな樹の精のようなその姿は、今にも歩き出しそうです。その中で私は圧倒され、畏れ、大きな生命の動きを感じます。

 

最近よく、保育士・幼稚園の先生や教員が保護者に対して非常に気を遣っているようなエピソードを聞きます。

例えば、「親も気づかなかった子どもの小さな怪我の報告に、夜電話がかかって来た。」とか「お友だちと喧嘩をして押されてしまいましたという報告が来た、うちは気にしないのに…」とか「お子さんが○○ちゃんに怪我をさせてしまったので親御さんへ連絡をしていただけないかと言われた。」など・・

保育園では、乳児期の噛みつきや引っ掻きに関して頭を悩ませることが良くあります。それは、子どもが友だちに興味を示し始めた育ちの過程なのですが、怪我をさせてしまうことは良くないということは伝えたい…という保育者や親にとっては、一時期悩みの種になります。

また幼児期になると、子ども同士の主張もはっきりしてくるので、大人がどう関わるかが、子どもへの影響に大きく左右します。

小学校での喧嘩などのトラブルは、休憩時間や放課後などの大人が見ていない時に起きることが多いのではないでしょうか。ほとんどの場合は子ども同士でその時に解決していくようです。でも、後になってから周りの大人が騒ぎ出すというケースもあります。

 

先に書いた、保育者や教員の過剰な保護者対応は、実のところ大人同士の信頼関係の欠如が問題なのではないでしょうか。

モンスターペアレンツという言葉が生まれたのは、我が子のことで烈火のごとく怒りに任せて園や学校に訴えて来る保護者に対して、プロとしての立場から真っ直ぐに向き合う事が出来ない保育・教育の現場が起因していると思います。保育園・幼稚園・小学校がまるでサービス産業のように成り代わってしまっているところもあります。

“真の教育”とは何なんだ、という原点に戻ることが必要なのではないでしょうか。

 

保育者が保護者に“真の教育者”として向き合っていたら、その保護者をただの“怒っている人”として対処することではなく、“一緒に解決に向かっていく人”としてコミュニケーションしたら…

また保護者側も本当に保育者・教員を信頼できていたら、幼稚園・保育園・学校でのことは先生達に任せて大丈夫というあり方だったら…

モンスターペアレンツが生まれるでしょうか。

モンスターペアレンツに使っているエネルギーを子ども達に向けられるのではないでしょうか。

 

今はアクエリアスの時代(アクエリアス星団のエネルギーが地球に入って来ている時代)です。そのアクエリアス星団のエネルギーは、一人ひとりがリーダーという立場に立って、グループワークで目的に向かっていく特徴があります。

親も保育者・教員も一つの目的に向かい、子どもの育ちをグループでサポートしていくことが可能な時代なのです。

 

そのグループワークを達成するには、謙虚な心を取り戻し、コミュニケーションに壁がない社会であることがポイントなのだと思います。

子どもに対して  “(悪い所を)直す”   “(良い事を)教える”  のではなく、それぞれの大人が  “自分のあり方はどうであるか”  を観ることが、真の教育の第一歩なのではないでしょうか。

 

「出来事や相手に対して私は今、傲慢ではないか?」と自分に問いかけてみて下さい。

自分をよーく観ると

「私は間違っていない。」

「子どものことは全て私がわかっている。」

「面倒になる前に謝っておけばいい」

「大事になる前にこちらが折れればいい」

・・などという傲慢さを持っているのではないでしょうか。

それが傲慢だとすら気づいていない“傲慢さ”。

 

“傲慢さ”それは、人間ならば誰でも持っているエゴです。そして目を背けたくなる様な汚い部分です。

それを持っているその瞬間の自分を認めること…それが、“謙虚さ”を手に入れる第一歩なのです。

 

傲慢な人間のあり方が、地球を汚染して来ました。

海はゴミで溢れている。

山や自然は人間の利の為に荒らされている。

動物も住みにくくなり、絶滅の途に向かっている。

経済至上主義の産業の末、地球を汚染し、

極めつけは、原発で地球の存続をも脅かしている。

 

今こそ、謙虚なあり方を手に入れる時です。

謙虚であるということは、“学び”があり“成長”の機会の扉が開きます。

私たちが謙虚なあり方を手に入れたら、身近な小さい問題から大きい問題までを扱える糸口が見つかるのではないでしょうか。



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