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あり方から来る言葉の表現

雨が降り出す直前、ブタナと呼ばれるたんぽぽのような花が一斉に花びらを閉じます。みるみる閉じていくその姿は「閉店で〜す」と言われているかのよう。

昨日、道端に咲いていた花が一斉にギュッと目を瞑るように閉じていました。雨が止むのをじっと待つかのように…。その花が一斉に開き、陽を浴びる姿に思いを馳せたひとときでした。

 

 

つい先日、パン屋の店長さんの言動に思わず釘付けになりました。

その店長さんは、言葉は短く「(パンの包み方は)どんな感じ?」とか「(小分け袋)いる?」とか「(お客にありがとうと言われ)はい、ありがと」とおじいさんやおばあさんに応対していて、一見ぶっきらぼうなのです。声は低くけれど、すっと耳に入って来るとても聞きやすい声でした。

他にも店員さんが居たのですが、わざわざその店長さんに声をかけてから帰るお客さんの姿もあり、私の隣にいた老夫婦は、「今日は店長さん(トレーを運ぶの)手伝ってくれなかったな」「うん。忙しいんだね」と話していました。きっと普段はお年寄りにいろいろ気遣いをしているのでしょう。

店長さんの言葉は短くてぶっきらぼうに聞こえても、全く嫌な感じはせず、その言葉から優しさが伝わり、お客さんとの間に信頼があるように感じました。

店長さんのあり方がお年寄りにとって安心感となっているようでした。

 

もう1つ、素晴らしいと思った事があります。

今の政権に対して学生達が自主的に立ち上がり、デモを行った時の学生の言葉です。男子学生のスピーチが書き起こされている記事を読みました。

その言葉には新しい表現がありました。一言一言が明確で、単に否定し責める言葉ではなく、今の世の中の問題点を淡々と述べ「安倍首相、私たちはあなたを置いて前へ進みます。人間の社会は進歩するのです。近いうちに歴史が証明するでしょう。」という言葉で締めくくられていました。※参考までに、一番最後に記事を載せました。

そこから感じるのは、強い意志の力が言葉に乗って、過去の歴史や未来の可能性をも含んだ、人類に対する愛のエネルギーを感じました。

 

言葉というのは、“意味”と“音”に分かれます。

“意味”だけを聞いていると、“良い事”を言っている人でも「この人本心を言っていないな…」と気づく事がありませんか?

それは、何で判断しているかというと、その人のあり方から来る音のエネルギーが伝わって来るのです。

“意味”は、頭で考えている思考から来る言葉です。

“音”というのは、パワーであり、エネルギーです。

クリアーで通る声の人と話をしていると、言葉の意味よりも、パワーや伝わって来るそのエネルギーが印象に残るのではないでしょうか。

 

“意味”と“音”のエネルギーが両方合わさる事で、聞き手にその言葉がありありと伝わるのです。言葉を発している側の考えや意見が、聞き手に体験として入って来ることを可能にする力が言葉にはあります。

 

自分の言葉にはどんなエネルギーが乗っているだろうか、今。

自分は何を伝えたくて、今言葉を発しているのだろうか。

・・・と、一言、一言に意識を向け、自分を観察することが第一歩です。

このように自分の言葉に意識が向くようになると、「言わなければよかった」と後悔する様な言葉は出て来なくなります。

 

 

今回遭遇したパン屋の店長も、デモの学生も、言葉にエネルギーが乗っています。そして、あり方に伴ったその言葉が、人を引きつけ、人の心に何かを吹き込む表現力となるのです。

真のリーダーとは、言葉にパワーがあり、人を引きつける資質を持っているのではないでしょうか。

このように、言葉と行動に質が伴う人が増えていくことで、世界が平和に近づいて行くのだと思います。


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