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“今”を生きる

雨の日に自然の中を散歩するのが好きです。木々の緑が雨に濡れて鮮やかに輝き、落ち葉一枚一枚の茶色や黄色、赤などの色がよりくっきりと目に飛び込み、植え込みに蜘蛛の巣が雨粒をまとい繊細なレースのよう…そんな一つひとつを見つける度に自然の美しさにうっとりします。

雨の日の散歩という楽しみがあることに幸せを感じる私です。

 

 

雨の日というのは、子どもも大人もなぜか落ち着かず、お互いにイライラしている…ということが多いように感じます。「低気圧のせいで体もだるくなるからだ」ということも聞いたことがあります。

また雨の日に限らず、自分の中にモヤモヤがあり、なかなかそこから抜け出せない…ということがあるのではないでしょうか。

 

例えば、“上司に言われたことに言い返せなかった”とか、“友人に言われたことが心に刺さったけれど、何でもない振りをしてしまった”とか“思いもよらない言葉をパートナーから言われた”“子どもにきつい言葉を投げてしまった”など…きっかけは日常の中でたくさんあります。またきっかけすら見つからず、ただモヤモヤしている時もあるでしょう。

 

モヤモヤした状態の時というのは、何もかもが上手く回らず、家族にきつく当たってしまったり、目の前の仕事が手につかず、なかなか進まなかったりと、こんなはずじゃなかった…というようなことが多くなりがちです。

 

モヤモヤしている状態のほとんどは、過去や自分の考え・感情に捉われている状態です。

過去に言ったこと、言われたこと、自分の思う通りに行かなかったことや「ああすればよかった…」という考え、押さえつけた怒りや悲しみ、自分の無力さや誰かのせいだという原因探し…などなど、こういったことに捉われてしまい、自分の頭の中でグルグル考えている状態です。

 

こんな時は、目の前に見えるものが灰色っぽく視界は暗く狭くなり、体の倦怠感や無気力さを感じ、生き生きさやパワーもなくなるでしょう。

心の状態が、実際の生活に及ぼす影響は大きいのです。

 

そんな時は、“今”の自分に目を向けることが、モヤモヤから抜け出す第一歩です。

今、自分は過去のこのことに捉われているなぁ。

今、自分は怒っているなぁ。

今、自分は自分を哀れんでいるんだなぁ。

今、自分は〇〇さんを責めているなぁ。

今、自分はあのことを後悔しているんだなぁ。

と、今の自分を観察し、それを受け入れるのです。

そういう自分が今いる。ただそれだけ。

“変えなければ…”とか“自分はダメだ”という風に、それをいじらないことがポイントです。

そして、イメージの中でそのモヤモヤをポイッと、自分の頭の上の方に投げてしまう…

モヤモヤが出て来たらポイ、出て来たらポイ…としているうちに、2日もすれば、捉われていた過去のことすら消えてしまうでしょう。

 

モヤモヤを頭の上の方にポイと捨てた後、“今”目の前にあること、起きていることに集中してみてください。

今、目の前にある花や木を見る

今、目の前にいる子どもの姿をそのまま見る

今、やるべきことをただ淡々と取り組む

例えば、淡々と夕食の支度をする、淡々と掃除をするなど…その時に頭の中でモヤモヤをグルグル考えてはダメです。

“今”を体験している自分のままで。

“過去”は“過去”に置き、ただ“今”に自分の意識を向けるだけなのです。

1秒前のことは、すでに過去です。

一瞬、一瞬の、これが“今”です。

 

子どもは2歳くらいになると過去の出来事を記憶するようになります。

記憶は過去のこととしてあっても、子どもは“今”を生きています。

過去のフェイルターを通して“今”を見ているのは、私たち大人です。

いつもいつも、“今、この瞬間”を生きていたら、全てが新しいものとして世界が現れて来るのではないでしょうか。


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