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あり方・質を育む

雨の日、どんな風に歩いていますか?

「雨はジメジメして嫌だなぁ」

「せっかくの週末なのに残念だなぁ」

という感じでしょうか。

私はというと・・

春の雨は、新緑の黄みどり色がより一層キラキラ輝いて見えて、幸せな気持ちになります。

夏になると、草や樹が恵みの雨に生き生きして見えます。

秋は紅葉がさらに色鮮やかに見えます。

冬の雨の降り方はシトシトと静かで、いつ雪になるだろうと思わず空を見上げます。

こんな風に、自分にどう感じられるかで同じ雨でも大きく変わって来るんです。

「あり方・質を育む」とはどういうことでしょう?

そもそも「あり方」って?「質」って?

英語で言うところの「Be」=存在です。

Be」は、ある・存在する。行動「Do」ではありません。成果「Have」でもありません。

でも世の中「Do」と「Have」で溢れています。

「サッカーをすると、鍛えられていい」とか「バレーを習うと、背筋が伸びてスタイルが良くなるからいい」とか・・行動「Do」をさせます。

また、「テストで100点取った〇〇ちゃんはすごい」とか「〇〇くんは金賞を取ってすごい」とか・・結果「Have」ばかりが気になります。

では、あり方・質の「Be」とは何なのでしょうか?

先日、こんな話を聞きました。

「この前うちの子(4歳)が友だち(4歳)から手紙をもらってきました。そしたら、字が上手に書いてあるんです。うちの子は、ミミズがはった様な字しか書けないから、焦って本屋でドリルを買ってきてやらせたんですよ~。」

・・・と。

「わかるわかる」と言う方もいると思います。

誰だって自分の子どもが他の子よりできていない事を知ると、心配になるでしょう。

だから、ドリルで練習させて・・初めのうちは今までやった事がないので、子どもも楽しんでドリルに取り組むでしょう。

でも、だんだん飽きて来るかもしれません。もちろんそれが好きな子もいます。

飽きてしまう子には、なぜこの方法が上手く行かないのでしょう?

これは誰の為のドリルでしょうか?

親の安心の為のドリルとなっているのです。

ドリルをやっている間は安心ですよね。これで追いつくかもしれない・・と。

では、子どもはどうやって文字を書き始めるのでしょうか?

きっかけの多くは絵本です。

初めは大人に読んでもらい、音と場面を同時に吸収します。

2歳くらいの子で、場面を見ただけでスラスラとそこに書かれた文章が出て来る子も少なくありません。

音と場面が入ると、次に文字の存在に気づき、今度は自分でひとつひとつを追って読み始めます。

こうして、文字と音が繋がると、この次に「書く」という行為になります。

大切なのは、やり方ではなく、子どもの興味を持った瞬間で、その「興味を持つ」というあり方が“成長”なのです。

これこそが、本当の“学び”です。

「なんだろう?」「不思議だな?」「知りたいな」という欲求は子どもひとりひとりが持っています。

その欲求こそが“学び”と“成長”の種です。

その「知りたいな」という欲求があるから、自らの発見があり、“楽しいと感じている”あり方になります。そこから「もっと知りたい」という更なる欲求が生まれ、「調べる」「書いてみる」「聞いてみる」などの“行動”が呼び起こされるのです。

「あり方・質を育む」ということは、

「子どもが今、何を考え、何を感じているか?」「子どもがどうあるか?」

「この子の内面でどんな体験をしているのか?」

「どんな成長の機会なのか?」

を大人が捉えているということが大切です。

的確に捉えるには、“観察”がポイントになってきます。

それが、“あり方・質”を観る第一歩です。

子どもはひとりひとり、完璧なタイミングで成長しています。

他の子と比べると心配になる事もあるでしょう。

人間は必ず成長します。その成長のプロセスにどう大人が関わるかがポイントです。

また、他の子と比べることも悪いことではありません。

それは、個性を知る材料となるかもしれないからです。

大人にとって大切なあり方は、

「これで大丈夫。今はこういうところにいる。それでOK

と大人が大きく、肯定的な姿勢であることなのです。

「あり方・質を育む」ということは、

大人の「あり方・質も育まれる」ということなのです。

 

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