“ありのまま”である自信を育む教育

いつも通る公園を歩いているとき、樹の根元にぎっしり生えた苔の、くすんでいるけど柔らかい緑色が目につきました。その瞬間、同じような色をした2羽のメジロが飛び立ち、まるで苔から生まれ出たかのよう。

驚きつつも、一瞬にして楽しさが胸に広がった私でした。

 

 

最近、“ありのまま”という言葉が当たり前のように使われるようになってきました。

以前にもブログで書きましたが、“アナと雪の女王”の「Let it go」の歌詞にも使われていて、私たちの中で“ありのまま”が根付きつつあるように感じます。

 

先日ある集まりで、改めて「ありのままってどういうこと?」を考える機会がありました。その時、人それぞれ、イメージが違うのだということを感じました。

みなさんは、“ありのまま”と聞くとどんなイメージが浮かびますか。

 

ある人にとっては、「自分が思っていることを実現すること」とか「成りたい自分になる」といった、“アナと雪の女王”の物語のイメージが強く、

また別の人にとっては、「そのままの自分でいいんだよ〜」とか「自分が自分らしくいられる」というふわっとしたイメージを持っていました。

子育てに関しても、「子どもを“ありのまま”に育てる」という“ありのまま”をキーワードにしている団体や自主保育グループなどがありますが、“ありのまま”を見守るというコンセプトが、ただの放任になってしまっている・・ということも起きているようです。

 

「子どもを“ありのまま”に育てる」ということを掲げ、「子どもを“ありのまま”に育てるべきだ」になっていると、もうそれは“ありのまま”ではありません。

 

 

以前、ある保育者に

「散歩に行った時に、子どもが転んで大泣きしたので、助けに行こうと思ったら、止められ『見守っていて』と言われました。私は助けてあげたいと思ったけど、そういうときは見守っていた方がいいのでしょうか」

と質問をされました。

その助けに行くのを止めた保育者にとっては“子どもをありのままに育てるために、見守るべき”と考えていたようです。

その時の子どもの“ありのまま”は、「転んで泣いている」という状態です。

そして近くにいた保育者の“ありのまま”は、「助けに行きたい」でした。

でも止めた保育者は、“ありのままの姿”ではなく、“あるべき姿”を求めていたということです。

 

 

私が好きなインドの教育者クリシュナムルティは、このように言っています。

「君たちはありのままでいることを恐れています。それは自信を持っていないということです。それで、社会や親や教師が君に「なるべきだ」と言っているものになろうとするのです。

では、なぜありのままでいることを恐れているのでしょう。

なぜ「あるべき姿」からではなく、「ありのまま」から始めないのでしょう。

 

ありのままから始めるのには、理想を全て捨てなさい。」

 

“ありのまま”であるとはどういうことなのでしょうか。

今の“私”のありのままとは・・

今の“子ども”のありのままとは・・

今の“同僚”のありのままとは・・

“今”見えていること・もの自体が“ありのまま”なのです。

 

もしかしたら、その“ありのまま”を見たくない・・と感じるかもしれません。

それは、“理想の自分”=“あるべき姿”からかけ離れた姿かもしれないからです。

 

イライラしている自分

怠けたい自分

穏やかでいられない自分

甘いものがやめられない自分

・・などなど、理想と逆の自分が目につくことも多々あります。

でも、それが“今”の自分なのです。

 

子どもが泣いたら焦っている自分

電話をする時いつも緊張している自分

何か発言する時に舞い上がってしまう自分

その自分を発見し続けることが“ありのまま”が見えている状態です。

その状態に「〇〇だから、だめだ」とか「〇〇だから、良い」という評価をつけないことが大切です。

 

 

私たちが、世界の“ありのまま”を見始めたら、何かを悪者にしたり、「こうであるべき」という考えが薄くなるのではないでしょうか。

ただあるものがあり、ないものがない

そんなシンプルな世界が現れてくるのではないでしょうか。

良いとか悪いとか、正しいとか間違っているとかを無しに、

「自分がこうだと言うから、こうだ」という、

自分の“ありのまま”を表現できたら、もっとシンプルに自己表現できるようになるでしょう。

教育で必要なのは、子どもの“ありのまま”を育てるのではなく、子ども自身が“ありのまま”の自分に自信が持てるように育てることだと思います。

 

教育とは、そういう内的な成長を促すものなのではないでしょうか。

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